体押し転倒、テスト点数公表…教諭1人で体罰・暴言8件 熊本市

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熊本市体罰等審議会の審議結果について説明する市教育委員会の幹部ら=21日、熊本市役所

 熊本市体罰等審議会は21日、力合小の保護者らが相談した1人の教諭による16件を審議し、2件を「体罰」、6件を「暴言など」に認定した。2020年度に審議会が始まって以降、教諭1人の件数としては最多。

 市教委によると、計8件は19、20年度に発生。このうち「体罰」は、長縄跳びの練習中に縄跳びの柄を投げた教諭が、児童に「やりすぎでは」と言われたため、体を押して転倒させた。また体育の授業中に、騒がしかったとして児童の首のあたりをつかみ、集団から引っ張り出して全員の前で強く叱責[しっせき]した。

 「暴言など」は、ボタンを留め忘れた児童に「セクシーだね」と言ったり、児童のテストの点数を他の児童の前で公表したりした。

 「体罰」や「暴言など」を受けた児童は12人。全員この教諭が担任をしていた。一時登校できなくなった児童もおり、教諭は「子どもたちに苦痛を与えて申し訳ない」と話しているという。

 残る8件中7件は「不適切な行為」と認定した。指導のために特定の児童の給食を中断させるなどしていた。1件は該当外。

 市教委は教諭の性別や年齢、現在の在籍校は、特定される可能性があるとして明かさなかった。教諭の処分を検討している。(臼杵大介)