またしてもトラブル発生…。東京五輪・パラリンピック開閉会式の制作・演出を手掛けている元お笑いコンビ、ラーメンズの小林賢太郎氏(48)が22日、大会組織委によって解任されたことが明らかになった。
小林氏は芸人時代のコントで、人の形に切った紙が数多く見られる場面を説明する際に「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」と表現。ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を連想させる発言で、周囲の笑いを誘っていた。
この動画は現在、ネット上で拡散されており「ナチスのユダヤ人虐殺をネタにするなんて到底許されません」などと批判が相次いでいた。
これを受け、米国・ロサンゼルスに本部を置くユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は21日(日本時間22日)に声明を発表。「どんな人でも、どんなにクリエイティブな人でも、ナチスの大虐殺の犠牲者をあざ笑う権利はありません。ナチス政権は、障がいのあるドイツ人も虐殺しました。この人物が東京五輪に関わることは、600万人のユダヤ人の記憶を侮辱し、五輪・パラリンピックを残酷に嘲笑することになります」と非難した。
つい先日には、過去に雑誌のインタビューで常軌を逸するいじめ自慢などを繰り返したなどとして、東京五輪・パラリンピックの開会式の楽曲担当を務める予定だったミュージシャンの小山田圭吾が辞任したばかり。開会式前日にまたしてもトラブルが勃発してしまった。