段ボール迷路、県内高校生・大学生が壁面に絵 県美本館の絵本展で作品展示 

©株式会社熊本日日新聞社

県内で美術を学ぶ高校生や大学生が壁画を制作した巨大段ボールの立体迷路。「迷路絵本展」の展覧会場外に設置されている=熊本市中央区

 絵本作家、香川元太郎さん(61)=埼玉県入間市=の作品展「迷路絵本展」を開催している県立美術館本館(熊本市中央区)で、県内の高校生や大学生が制作にかかわった巨大段ボールの立体迷路が展示され、親子連れらを楽しませている。

 迷路は縦6・8メートル、横7・7メートル、高さ1・6メートル。壁面の絵は美術系の学科・学部のある県内の高校・大学9校の約150人が、「きずな」をテーマに描いた。コロナ禍で作品発表の機会が減る中、生徒らの活躍の場をつくろうと同館が企画。アクリル画や貼り絵など60枚に、子どもたちが好きな動物やキャラクターが色鮮やかに描かれている。

立体迷路の壁面を飾る段ボールに動物やキャラクターなどの絵を描く第二高生=6月、熊本市東区

 第二高(熊本市東区)の美術科の2・3年生51人は、授業や放課後を使って5、6月に制作。庄野遥さんは深海と宇宙が混ざり合った世界を描き、「自分たちの絵が誰かの笑顔になるのがうれしい」と声を弾ませた。指導した染森千佳教諭も「美術が社会とつながっていることを実感でき、いい経験になった」と語る。

 段ボール迷路は「迷路絵本展」会期最終日の9月4日まで展示。終了後は、解体してワクチン接種会場や避難所の仕切りとして再利用できないか検討しているという。(魚住有佳)