【東京五輪】開会式で〝小林賢太郎演出〟を強行なら国際問題に発展か

2000年の小林賢太郎氏

東京五輪の開会式でユダヤ人大虐殺問題によって解任された小林賢太郎氏の演出が強行されれば、日本全体を巻き込んだ国際問題に発展しそうだ。

東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、開閉会式でショーディレクターを務める小林賢太郎氏の解任を発表。小林氏はお笑い芸人時代に「ユダヤ人大量惨殺ごっこ」という言葉を用いたコントを披露し、世界中から猛批判を浴びていた。

しかし解任されたものの、開会式は明日23日に迫っており小林氏が手がけた演出はそのままお披露目される予定。大会組織委員会の橋本会長は「協議している。早急に結論を出したい」と語るにとどめたが、武藤事務総長は「小林さんが単独で企画したパーツはない。全体の調整が小林さんの役割」と小林氏が開会式の演出全体にわたって関わっており、修正が困難である状況を示した。

このまま〝小林演出〟が開会式で強行されれば、東京五輪はもちろん日本の国家全体に悪影響を及ぼす可能性がある。

今回の問題は世界中のメディアが大々的に報道しており波紋が急拡大。英紙「デーリーメール」は「小林のパフォーマンスには批判が殺到した」としたうえで、ロサンゼルスに本拠を置く米ユダヤ系人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターのラビ・エイブラハム・クーパー副会長の緊急声明を紹介。「この小林という人物と東京五輪との関係は、600万人のユダヤ人の記憶を侮辱し、大会に残酷な嘲笑を引き起こすだろう」と激怒とともに強い〝警告〟を発した。

ユダヤ系の人々は世界中の政財界で強い影響力を持っており、あろうことか大虐殺を笑いのネタにした小林氏による演出が五輪開会式の場で強行されれば、日本は世界を敵にまわすことになる。

そうした状況からネット上では国民の間から「ことがホロコーストとなると国際問題だから、組織委にとっては対外的にダメージ大きい」「小林賢太郎、国際問題になりかねない犯罪行為でしょ。大会への影響も含めて。解任だけなの?軽いね」と五輪にとどまらず大きな国際問題に発展することを危惧する声が上がっている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社