Wソックスの新星・メルセデスがSNSで現役引退を電撃表明

日本時間7月22日、ホワイトソックスはツインズに2対7で敗れたが、試合後にトニー・ラルーサ監督が受けた質問の大半は試合に関するものではなかった。今年4月に打率4割超の猛打を見せ、月間最優秀新人に選ばれた新星ヤーミン・メルセデスが自身のインスタグラムで現役引退を表明したからだ。試合終了直後にこのニュースを知ったというラルーサは「メジャーを経験したあとAAA級に降格することで感情的になることもある。それ以上のことはわからない。たぶん彼と連絡を取ることになるだろう」と話している。

メルセデスは自身のインスタグラムからホワイトソックス関連のものをすべて削除し、「It’s over」という画像を投稿して現役引退を示唆。家族と代理人への感謝を述べたうえで、「自分の未熟さ」によって不快な思いをした人々への謝罪を述べた。メルセデスの投稿には「謝罪します。そして、僕はしばらくのあいだ、野球から離れようと思います」と記されている。

これに対し、ホワイトソックスは「メルセデスのインスタグラムの投稿を把握している。現時点では彼の将来について正式な通知を受け取っていない」との声明文を発表。ラルーサも「まずは彼に連絡して何が起こっているのかを確認しようと思う。もしかしたら、彼はただフラストレーションを感じているだけかもしれない。メジャーリーガーとしての未来があることを説明してみるよ」と語った。

今季のメルセデスは8打数連続安打という最高のスタートを切り、4月は打率.415、5本塁打、16打点、OPS1.113の好成績で月間最優秀新人に選出。ところが、5月は打率.221、6月は打率.159と調子を落とし、7月に入ってすぐAAA級に降格となっていた。5月17日(現地時間)のツインズ戦では大量リードの9回表にカウント3-0から「待て」のサインを無視し、敗戦処理で登板した野手から本塁打を放ってラルーサに叱責される一幕もあった。

昨年7月にはDV規定違反による出場停止処分を受けていたドミンゴ・ヘルマン(ヤンキース)が現役引退を表明したが、すぐに撤回してチームメイトに謝罪。今回のメルセデスの件はどんな結末を迎えるのだろうか。

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