くま川鉄道が線路を自転車で走る『レールサイクル くまチャリ』の運行(熊本)

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去年7月の豪雨で被災したくま川鉄道が線路を自転車で走る『レールサイクル くまチャリ』の運行を始めています。

再び、多くの観光客を呼び込むため、運休中の鉄道の線路を活用した期間限定の取り組みです。

人吉温泉駅と湯前駅を結ぶくま川鉄道は沿線に住む人たちの通勤や通学のほか、観光客の移動手段としても利用されてきました。

しかし、去年7月の豪雨では国の登録有形文化財である球磨川第四橋梁が流されるなどして全線で運休。

今は、代替バスを運行してその役目を担っています。

新型コロナの影響で観光客が減り、経営が悪化していた中での豪雨災害。

年間70万人以上だった乗客数は昨年度、代替バスと合わせて約43万人にまで減少しました。

こうした厳しい状況の中。「くま川鉄道に再び多くの観光客を招きたいそんな思いであるサービスが始まりました。

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「今現在運休している区間を使って何かできないかという社長の発案からレールサイクルというのを1つ案を出しまして…」

くま川鉄道が新たに始めたのが『レールサイクル くまチャリ』。

線路の上を専用の自転車で走る新感覚のアクティビティーです。

~走行開始~

【島 征吾 記者リポート】

「早速体験したいと思います宜しくお願いします」

くまチャリが走るのは相良村の十島菅原第一踏切から願成寺踏切までの往復約4キロの区間。

運休中の鉄道の線路を活用した全線復旧までの期間限定の取り組みです。

【島 征吾 記者リポート】

「実際にこうやって線路を走る音がしますね」

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「そうなんですよ(線路の)継ぎ目でガタンゴトンと音がします。この音が列車の音と一緒なんですよ列車好きにはたまらない音だそうです」

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「ここからは森のトンネルです。絶好の涼しいポイントになります」

【島 征吾 記者リポート】

「電車に乗っていると上を見ることはできないので(木に)囲まれている感じが

すごくいいですね」

コースの中盤では人吉市内と球磨川を眺められるポイントも。

景色をゆっくり楽しみたい時は自分のペースで速度を調整できるのも大きな魅力です。定員は2人から4人までで、所要時間は往復およそ30分。夏休み期間中の来月末までは毎日、1日6便 運行しています。

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「このアクティビティーが走ることでいろんな方が来てにぎやかになっているのが

うれしいのでぜひとも頑張ってくださいと地元の方からも応援を頂いているので

地域にとってもヒーロー的な存在になればいいなと思っている」

一方で、鉄道の復旧も進んでいます。

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「車両2両が検査が終了して今走行状態にまでもっていくことができている」

全体の7割の区間にあたる湯前駅と錦町の肥後西村駅間で今年11月ごろの部分再開を目指しています。

【くま川鉄道 下林 孝 企画営業課長】

「鉄道を元に戻して学校に遅刻なく、運行できるようにしていきたい」

地域の足を守ろうと復旧を進めるくま川鉄道。運休中に走る「くまチャリ」で人吉球磨地域の観光の魅力を発信します。