大谷昭宏氏 小林賢太郎氏解任に「バッハさんはドイツ人」「『開会式に行けない』と言って普通」

バッハ会長(ロイター)

ジャーナリストの大谷昭宏氏(75)が22日放送の朝日放送「キャスト」に出演。東京五輪・パラリンピックの開会式のショーディレクターを解任された小林賢太郎氏についてコメントした。

小林氏はお笑い芸人時代にホロコーストをやゆするようなネタをしていたことが問題となり、組織委員会がこの日、解任を発表した。

大谷氏は「私は大問題だと思う。1998年のことだと言っても、ご本人は自分たちがそういうことをやったのは覚えている」と一刀両断。一方で、過去の組織委員会の不祥事を振り返り「森(喜朗)さんが女性蔑視の発言をした。某ディレクターが人の容姿をあざ笑うようなことをした。それから若い時に大変ないじめをしてたという方が辞任された。今度はユダヤ人の方がどんな目に遭ったか、それを笑いのネタにしてた。すべて人権感覚がゼロみたいなこところから始まってるんです」と断じた。

続けて「ましてユダヤ人の大虐殺については、ドイツの方にとってはパンパンに腫れ上がったおできに焼けた針を突っ込まれるほど、このことに対して強い痛みを持ってらっしゃる」と指摘し「もちろんいじめの問題もいけませんけど、こんなこと、辞任じゃなくて解任しました、で済む話じゃない。明日、ドイツの方々がどんな思いで開会式に出てくるのか? イスラエルの方は出れるのか? バッハさんはドイツ人じゃないですか。『ここ行けないよ』と言って普通だと思うんですよね」と憤慨した。

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