ソフトバンク・松田 後半戦は迷いを捨てた〝MAX熱男モード〟で逆襲へ

ソフトバンク・松田

逆転Vのキーマンとなるか。ソフトバンクの松田宣浩内野手(38)が22日、後半戦の巻き返しに向けて、迷いを捨てた〝MAX熱男モード〟で臨むことを宣言した。

前半戦は打率2割3分3厘、10本塁打、33打点。本領を発揮できず7月はスタメン落ちも目立った。そんな中でも持ち前の声を響かせてムードメークしていたようにも見えたが、本人からすると成績不振の葛藤もあり〝熱男指数〟が低かった反省があるという。

「出なかった試合もあったし、途中で代わることもあった。自分に腹が立ってモヤモヤしていた。前半戦は『結果を出す』『試合に出たい』という自分のことばかりを考えすぎていた」

そんな中で改めて自らのやるべきことを再確認するきっかけとなったのがオールスターだった。当初は全パ最年長として、西武・中村とともに一歩引く立場も考えたという。

ただ、幕が開くと周囲の期待に応え、盛り上げ隊長としてフル回転。ロッテ・レアードに声をかけて寿司パフォーマンスのコラボを実現させたり、初出場の島内に○×のアイブラックをつけて緊張をほぐすなど、さすがの熱男ぶりで大暴れした。

「自分の立ち位置や存在とか、どうすればいいかを探しにいった2日間でもあった。ああいう形でホークスでもやらないといけないと感じた。個人の成績が上がらないと出しにくいというのもあるが、逆にああやって野球を進めていけば、個人の成績も上がっていくんじゃないかと思う。あとは打つ方でも守る方でも同じように引っ張っていけたら最高かなと思います」

目指していた東京五輪の出場はかなわなかった。「今の成績で行くのはおかしい。今回は無理と自分から諦めがつく数字」と切り替えて前を向いている。

一方で、日本代表初選出ながら〝ポスト熱男〟として、盛り上げ役も期待されている後輩・栗原に対しては「野球に集中。野球で選ばれたんだからまずは野球を頑張れ」。無理をせることなく自らのペースで取り組むように〝熱男流エール〟で気づかっていた。

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