【東京五輪】白星発進の森保監督が訴えた有観客の願い…入場料の〝有効活用〟を提言

選手を出迎える森保監督

東京五輪サッカー男子日本代表の森保一監督(52)が22日、1―0で勝利した1次リーグA組初戦・南アフリカ戦(味スタ)後に有観客の願いを訴えた。

MF久保建英(レアル・マドリード)が挙げた1点を守り切って勝ち点3をゲットした試合は無観客で開催された。試合後の会見で指揮官は「選手には有観客の中で試合をさせてあげたかった。五輪の初戦が東京スタジアム(味スタ)に決まったとき、2019年のラグビーW杯の日本の初戦をイメージしたので、そういう中でプレーしてほしかった」。もちろん新型コロナウイルス禍であるだけに、決定事項自体を批判する意図はない。

さらに「個人的な意見」と前置きした上で、こう力説した。「(有観客なら)入場料が見込まれていたが、そういったものをコロナ禍や自然災害で困難な生活をされている方々にお渡しできれば。やるのは簡単ではなく、もう遅いとは思うが、何のための五輪かということを考えて、そういうことができればと願っている」

サッカー界では、日本協会の田嶋幸三会長やDF吉田麻也主将(32=サンプドリア)が17日の国際親善試合スペイン戦後に有観客開催への再変更を求め、MF堂安律(23=PSVアイントホーフェン)らも賛同していた。

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