　きょう23日も全国的に厳しい暑さが続き、35℃以上の猛暑日になる所もありそうだ。

　天気は西日本では晴れる所が多く、一方、東日本や東北では午後を中心に天気が急変するおそれがある。

　また、台風6号が非常に強い勢力で、きょうの午後からあす24日（土）のはじめにかけて石垣島や宮古島などの先島諸島に最も接近する見込み。

　沖縄地方では大雨や暴風、高波が長引くことが予想されるため、厳重な警戒が必要だ。

続く厳しい暑さ　近畿や中国で猛暑日予想

　きょうも全国的に気温が高く、厳しい暑さが続く。

　近畿や中国地方では35℃以上の猛暑日が予想され、北海道でも、旭川では35℃近くまで上がる見込みだ。

　こまめに水分補給をし、暑い時間帯はなるべく外出を控えるなど、暑さを避ける対策が必要となる。

　また、東京都心の最高気温は33℃予想で、オリンピックの開会式が行われる夜もあまり気温は下がらず、蒸し暑くなる見通し。

東日本～東北を中心に天気急変のおそれ

　西日本は安定して晴れる所が多いが、宮崎県など九州南部では湿った空気の影響で雨が降りやすくなりそうだ。

　一方、東日本や北日本も晴れ間はあるが、上空に寒気が流れ込むため、大気の状態が不安定になる。

　東日本や東北では午前中から山沿いで雨雲がわきだし、午後は雨の範囲が広がる見通し。

　特に昼過ぎから夕方にかけては、平野部も含めて発雷確率が高くなっている。

　晴れていても天気が急変するおそれがあり、急な激しい雨や落雷、突風、ひょうなどに注意が必要だ。

　大型で強い台風6号は今後、非常に強い勢力まで発達し、きょうの午後からあすのはじめにかけて石垣島や宮古島などの先島諸島に最も接近する見込みだ。

　今回の台風は動きが遅いため、暴風や猛烈なしけ、大雨などの影響が長引くことが予想される。

　石垣島地方で家屋の損壊、ブロック塀や電柱の倒壊、車の横転などの被害があった平成27年台風15号に匹敵する暴風による被害が、先島諸島のどの島でも発生するおそれがある。

　頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重な警戒が必要だ。

　また、先島諸島と沖縄本島では25日（日）にかけて、猛烈なしけや大しけが続く見込み。

　また長い時間、雨雲がかかり続けることで、先島諸島では記録的な雨量になるおそれがあり、沖縄本島でも25日（日）にかけて警報級の大雨に警戒が必要となる。

　さらには台風の接近と大潮の時期が重なっているため、先島諸島と沖縄本島では、海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水にも注意が必要だ。

（気象予報士・多胡安那）