小林賢太郎OUTで首筋お寒い武藤事務総長 過去〝ノーパン接待事件〟でずさん調査

次はあなたの番です!?(ロイター)

東京五輪・パラリンピック開幕を翌日に控えた22日、開閉会式の演出を担当する元「ラーメンズ」の小林賢太郎(48)が、過去のユダヤ人虐殺(ホロコースト)をネタにしていたことが発覚し、解任された。連日誰かがいなくなる異常事態は、これで終わりとはならず、大会関係者の〝退場ドミノ〟はまだ続くという、物騒な見方も浮上している。

「小林もか…」。大会関係者が肩を落とすのも無理はない。五輪開幕週に入り、開会式の音楽担当だった小山田圭吾が、過去の障がい者いじめ自慢インタビューで辞任。大会の文化フェスティバルに出演予定だった絵本作家のぶみ氏は、過去の不適切発言が発覚し辞退に追い込まれた。そして21日夜から元ラーメンズ・小林賢太郎のホロコーストネタがSNS上で拡散し、22日に解任されてしまった。

「小山田のいじめ自慢インタビューは、ファンなら知っていた。のぶみ氏が何度も炎上していたのもネットで調べればすぐに出てくる。しかしラーメンズの20年以上前のネタなんて知っている人はほとんどおらず、炎上するとは思っていなかった。それだけに衝撃」(同関係者)

収まる気配がない〝退場ドミノ〟だが、次は誰なのか? 関係者は戦々恐々としている。小山田、のぶみ氏、小林が〝追放〟された理由は、過去の言動や行動だけに、批判を浴びる大会組織委員会のトップたちは、首筋も寒くなってくるだろう。

そのうちの1人が、無責任発言を連発中の武藤敏郎事務総長だ。「我々が選んだわけではない」「昔の行動まで調査するのは困難」などと事務方のトップとは思えない開き直りを見せ、批判が殺到しているのだ。

武藤事務総長には、触れられたくない過去がある。1998年に表面化した大蔵省接待汚職事件、通称「ノーパンしゃぶしゃぶ事件」だ。

「武藤事務総長は同店で接待されたわけではないが、当時は大蔵省官房長として内部調査を主導する立場でした。ところが、その対応がことごとく身内に甘かった。結果的に多くの逮捕者を出し、武藤事務総長自身も責任を取らされ総務審議官に降格になっています」(永田町関係者)

当時から身内の調査能力には疑問符が付く人物であり、今回もまともな調査ができるとは思えない。

橋本会長も安穏とはしていられない。2014年ソチ五輪の打ち上げで、当時日本スケート連盟会長だった橋本氏が、高橋大輔選手にキスを強要するセクハラを行ったと報じられた。森前会長の女性蔑視発言による辞任を受け、会長に就任した時も「当時も今も深く反省をしています」と謝罪している。

「小山田、のぶみ氏、小林の件を受けて、キス写真が再びネット上に拡散、『これはいいのか?』という書き込みが続出している。それでなくとも『MeToo運動』をキッカケにセクハラに対して厳しい目が向けられている。3人とも過去の言動で責任を取らされたのに、橋本会長だけ謝って終わりでは整合性が取れない」(テレビ局関係者)

すねに傷を持った組織委幹部たちも、五輪・パラリンピックが終わるまでは枕を高くして寝られない!?

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