コロナ禍直撃も巻き返しへ アミュプラザくまもと開業3カ月 サービス向上で集客強化

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開業から3カ月となるアミュプラザくまもとの館内。5~6月に比べ、7月は客足も戻ってきたという=20日、熊本市西区

 熊本駅に隣接する大型商業施設「アミュプラザくまもと」(熊本市西区)が、23日で開業3カ月を迎えた。開業当初、駅周辺は多くの来店客でにぎわったが、その後は新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた。運営を手掛けるJR熊本シティの山下信二社長は「仕方がないとはいえ、厳しいスタートだった」と振り返り、今後の巻き返しを期す。

 アミュプラザは地上12階、地下1階の熊本駅ビルの1~8階(一部9階)で、186のテナントが入る。20日、友人と訪れていた熊本保健科学大1年の池田麗愛さん(19)は「アミュプラザができて、遊び場や買い物する場所が増えた」と話した。熊本市中央区の主婦、野津原実結さん(25)も「子どもが遊ぶ場所もあり、いつも安心して買い物できる」。新施設の認知度は確実に高まっているようだ。

 だが、5月中旬~6月中旬には県内にまん延防止等重点措置が適用された。外出自粛や時短営業要請など、コロナ禍による営業面の打撃は大きかった。7階の飲食店「勝烈亭」では、同時期の客数が開業前の想定の半分ほどだったという。岩永忠店長(38)は「最近ようやく客足が回復してきたが、まだ想定の7~8割。これからに期待しつつサービス向上に力を入れる」と話す。

 JR熊本シティによると、4月23日の開業から大型連休中の5月5日までの来館者数は、1日平均で平日約4万人、土日祝日は約5万人。しかし、5月の平均は平日約2万3千人、土日祝日は約3万7千人と大幅に落ち込んだ。5~6月の来館者と売り上げは計画比6割にとどまったという。

 厳しい船出となったが、「施設全体の運営をより良くする時間に充てられた。社員とテナントの絆も深くなった」と山下社長。7月には客足も戻り、18日時点での売り上げは1日平均で計画比約7割、土日祝日は約8割まで回復した。

 一方、駅周辺と中心市街地の回遊性を高めようと熊本市が運行する「まちなかループバス」も、利用は伸び悩む。同市によると、4月23日~7月11日までの運行日28日間の累計利用者数は9479人で、1日平均339人、1便平均9・2人。市交通政策課は「回遊に役立っていると思うが、想定より少ない」と話す。

 ただ、まん延防止措置の期間は1日当たりほぼ200人台だった利用客が、解除後は300人台後半~400人台へと増加傾向にある。

 JR熊本シティの山下社長は、「これからが本番だ。コロナの状況を見ながら、駅前広場でのイベントや鉄道利用客へ向けた施策を進め、集客を強化したい」と意気込む。(東有咲)