小栗旬が「鎌倉殿の13人」の静岡ロケを敢行。「今まで出演した大河ドラマの中で、一番戦っているかもしれません」

三谷幸喜が脚本を担当、小栗旬が主演を務める、2022年1月にスタートするNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日時未定)。6月上旬にクランクインし、収録を進める中、7月は物語序盤の舞台地となる静岡県内でロケを敢行。主人公・北条義時を演じる小栗が手応えを語った。

本作は、源頼朝の妻となる北条政子の弟・北条義時を主人公に、地方の豪族から頼朝の第一の側近となった義時が、その後いかにして頂点に上り詰めたのかを、鎌倉幕府を支えた武士たちの姿を絡めて描くもの。

撮影は、北条家ゆかりの地・伊豆の国市のオープンセットを中心に、沼津市や裾野市、富士宮市など各地で進行。義時ら北条勢が伊豆の平家方の館に攻めかかるシーンや、挙兵した源頼朝(大泉洋)の軍が、父・義朝の拠点だった鎌倉に入るシーンなどが撮影されている。

小栗は「撮影は順調に進んでいて、物語のオープニングの方の大事なシーンもいい感じに撮れたと思います。やはり外に出てくるとスタジオとは全く違う気持ちよさがあります。すぐ近くに北条ゆかりの地があるという、すごくいい場所にオープンセットを建てていただき、いろいろ当時のことを想像しやすい、タイムスリップしたような気分で撮影できるのでとても助かっています」といい雰囲気の中、撮影が進んでいることを報告。

そして「ロケなので戦のシーンも多く、今まで出演した大河ドラマの中で、今回が一番戦っているかもしれません。殺陣については、平安時代末期から鎌倉時代ということで、技術がどうこうというよりも、荒っぽく、坂東武者の荒々しさのようなものをテーマに演じているので、そこの部分はうまく出せていっているのではないかと思います」と充実感をにじませた。

また、静岡ロケでは、たくさんのエキストラが参加。セットのある伊豆の国市を中心に、近隣の自治体からも参加してもらい、農民や兵士、行商人などさまざまな役を演じている。

さらに、番組のロゴも完成。作品を手掛けたデザイナーの佐藤亜沙美氏は「これまでの大河ドラマのロゴは力強い筆文字のイメージがありましたが、三谷幸喜さんの脚本で描かれる大河ドラマを想像した時に、現代的で洒脱(しゃだつ)な作品になるのではないかと思い、活字のクラシックな骨格とモダンなエレメントを併せ持つ書体を基にロゴを制作しました。NHK大河ドラマのタイトルに算用数字を使うのはこの作品が初めてということもあり、13を強調するデザインになりました。現代にアップデートされた『鎌倉殿の13人』の面白さと背景にある緊張感をロゴデザインにも感じていただけたらうれしいです」と作品に込めた思いを語っている。

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