長崎1区「政治転換の象徴に」 国民民主党 玉木雄一郎代表 2021衆院選

「(長崎1区は)わが党の浮沈を懸けた戦いになる」と語る玉木代表=長崎市元船町、平安閣サンプリエール(撮影のためにマスクを外しています)

 国民民主党の玉木雄一郎代表が22日、次期衆院選長崎1区に立候補予定の同党現職、西岡秀子氏(57)の応援で来崎。平和祈念像前に献花し、長崎市内で街頭演説などをした。本紙のインタビューに応じた。

 -長崎1区は自民党の立候補予定者が、安倍晋三前首相の元秘書に代わった。
 強敵で、自民全体の後ろ盾も強力。厳しい選挙を戦い抜かないといけない。元秘書ということで、ある意味、安倍政権以後約9年間の政治を総括する選挙になる。対立軸は明確になった。都合の悪いことを隠したり、公文書を改ざんしたり、権力に近い一部の人を優遇する政治を見せつけられた。困っている国民が救われる政治への転換を図る象徴的な選挙区。最重点区で、党の浮沈が懸かる。党として全力を傾けたい。

 -国民は九州で長崎1区と宮崎2区に擁立する予定。比例票の獲得目標は。
 具体的な目標はまだ設定していないが、比例九州ブロックで1議席取りたい。そのためにも長崎1区で勝つ必要がある。比例は長崎、宮崎を中心に九州全土から票を集め、来年の参院選につなげたい。

 -長崎1区で共産党との協力の可能性は。
 一般論で言えば、1対1の構図にした方が分かりやすい。ただ、何かを言える段階ではない。政権を担うグループは安全保障、特に自衛隊や日米安保については現実的な対応が必要。政策・理念の整合性も考えながらの調整になる。

 -日本が核兵器禁止条約に参加していない現状をどう考えるか。
 発効前は「日本も参加すべき」と働き掛けてきた。唯一の戦争被爆国として、今後どう発言していくかが大事。少なくともオブザーバー参加し、核廃絶に向けた強いメッセージを世界に発信していくべき。

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