名古屋の四間道散策後に!こだわりの器で絶品和食と日本酒が味わえる、注目の新店

旅人へひとこと

名古屋駅エリアの穴場である江戸時代の街並みと、料理に合わせた日本酒が愉しめるオススメのコースです

*「ニッポンごはん旅」は、新型コロナウイルス終息後の旅行先として検討いただきたいという想いで各地の情報を発信しています。

名古屋駅徒歩圏の那古野エリアにオープンした和食と日本酒を愉しむ隠れ家

名古屋駅から徒歩圏内にあるのに、都心の喧騒から離れた裏路地に佇む隠れ家のようなお店。

店主一人で経営する小さなお店ですが、とても美味しい和食の数々と料理に合わせたとっておきの日本酒を嗜むことの出来る、そんな素敵な大人のお店があるんです。

そのお店の名前は『那古野 けのひ』さんと言って、名古屋駅の桜通り口からユニモール地下街を東へ行き、地下鉄桜通線「国際センター」駅の2番出口を出て徒歩3分程度の場所になります。

城下町の街並みが当時のまま残る、四間道界隈の散策がおススメ

名古屋駅から歩いて行ける距離なのに、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのように思える風情ある街並み。それもその筈、この一帯は「名古屋市四間道街並み保存地区」に定められているからなんです。時代を遡ること慶長15年より名古屋城の築城が始まった際、以前の尾張地区の拠点であった清州より商人達もここへ移り住みました。ここは名古屋城から近いだけでなく水運が利用出来る堀川があった為、城下町へ物資を供給する商家が軒を連ねたんですね。当時は火事により甚大な被害を被ることが稀にあったこともあり、防火と商業活動がしやすいように四間(約7m)もの広い道が出来たと伝わっています。

古民家を改装して今年の2月にオープンしたばかりの新しいお店

古民家を改装して今年の2月にオープンしたばかりの新しいお店ですが、店主は蛤料理で有名な『日の出』さんで7年修行した方なので、とても繊細で優しい味の和食はもちろん、その都度料理に合わせた美味しい日本酒を提供してくれるお店でもあるんですね。

引戸を開けて店内に入ると、木の温もりを感じる丸いコーナーのあるカウンター席の並んだ空間になっています。

オープンしてまだ日が浅いので店内も奇麗で、どこかホッと出来る空間がいいですね。

店主はまだ30代のお若い方ですが、優しい口調でもてなしてくれる接客に癒されます。

旬の食材を使用した和食と全国から厳選された豊富な日本酒メニュー

メニューはカウンターの上に置いてあって、その季節のお品書きと、料理に合わせて愉しめる全国から選りすぐった日本酒メニューの2種類があります。

季節は小暑、なので今は夏のメニューになっていますね。

それぞれ単品で注文するのも良いですが、せっかくここへ来たならオススメはやっぱり「おまかせ一揃え」(3,300円税込)がイチオシ!

このメニューは、前菜から〆まで店主がこだわりのメニューを提供してくれて、それに合わせてオススメの日本酒も教えてくれるんですね。

初めての方は「おまかせ一揃え」(3,300円税込)がイチオシ

それぞれ単品で注文するのも良いですが、せっかくここへ来たならオススメはやっぱり「おまかせ一揃え」(3,300円税込)がイチオシ!
前菜から〆まで店主がこだわりのメニューを提供してくれて、それぞれの料理に合わせて日本酒もセレクトしてくれます。(写真は後ほどご紹介する「前菜」です)
料理と一緒に美味しい日本酒も愉しめますよ。

お酒を注文する前に選ぶ、店主こだわりの酒器も愉しみの一つ

このお店でのこだわりは料理の器もそうですが、日本酒を注文する前にその都度「おちょこ」も選べるようになっていること。

お客さんの好みを聞いた上で冷蔵庫にある日本酒を選んで出してくれるのと同時に、こんなケースにはいった趣のある「おちょこ」も出してくれます。

やっぱり、お気に入りの酒器で飲む日本酒はひと味違いますね。

「おまかせ一揃え」の内容はどれも旬の味を愉しめる優しい美味しさ

「おまかせ一揃え」を注文して日本酒を飲んでいると、まず最初に「前菜」を出してくれます。

これは、ミニトマトのお浸し・茄子の揚げ浸し・自家製ローストビーフ・若鮎の甘露煮になりますね。

ミニトマトはちゃんと皮むきされていたり、若鮎は泳ぐ姿になっていたりと、仕事の丁寧さが伝わって来ます。

お酒の肴と言えば、濃い味付けのお店が多い中、このお店はどれも優しい味わいなので繊細な日本酒の味も引き立ちますね。

前菜の次は「汁物」が出て来ますね。

これは鶏団子のお吸い物なのですが、風味豊かな出汁とジュンサイの滑らかさが口の中に広がって至福の美味しさ。

和食の奥の深さを感じる料理です。

次に出て来るのは「魚料理」。

これは〆サバの炙りなのですが、夏らしいガラスの器にグレープフルーツが盛られていて、その上に〆サバが乗せられているので爽やかな美味しさ。

器にもこだわっているので、見た目でも料理が愉しめますね。

ちなみに、この料理の時は「オリーブ酵母」で醸された珍しい日本酒を出してくれたので、料理との相性も抜群でした。

そして次は「揚げ物」を出してくれますね。

素焼風のお皿にクリームコロッケがよく映えますが、オクラとパブリカも添えられていて自家製タルタルソースによくマッチしています。

そして料理も終盤、「焼き物」が出されます。

これはアスパラの焼き煮浸し.

シンプルな料理ですが、アスパラの自然な甘みが味わえますね。

そして最後は「〆のお食事」が出て来ますね。

これは「鶏すだち素麺」といって、丁寧にほぐされた鶏肉の上にはアスパラの穂先と花が添えてあって、すだち香る素麺は夏の爽やかな味わい。

食べ終わった時に後味が良く、あともう少し食べたいと思わせる絶妙な量です。

いかがでしたでしょうか?

こんな繊細で美味し料理の数々に加え、料理に合った日本酒を出してくれるとっても素敵なお店です。

近くには城下町の名残を色濃く残す、「四間道」の街並みも散策できる場所にあります。

しっとり大人の雰囲気で美味しい料理とお酒を愉しみたい、そんな時に是非訪れてみて下さいね。

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けのひ

〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1丁目17−17

*この記事は2021年7月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:サリー

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