大型で強い台風6号は今後、発達しながらゆっくりと北上し、24日にかけて非常に強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込みだ。
沖縄地方では暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高潮に厳重に警戒し、奄美地方では高波に警戒が必要となる。
大型で強い台風6号は23日11時には宮古島の南にあって、ゆっくりした速さで北北西へ進んでいる。 中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルで、暴風域を伴っている。
台風は今後、発達しながらゆっくりと北上し、24日にかけて非常に強い勢力で先島諸島にかなり接近する見通し。
台風の動きが遅いため、先島諸島では暴風や猛烈なしけとなる時間が長く、総雨量が多くなるおそれがある。
<暴風・高波>
台風6号の影響により、沖縄地方では暴風が吹いて、猛烈なしけとなっている。 沖縄地方では24日にかけて猛烈な風が吹いて大荒れとなり、うねりを伴った猛烈なしけが続き、25日は非常に強い風が吹き、うねりを伴った大しけとなりそうだ。
また、奄美地方では25日にかけて強い風が吹いて荒れた天気となり、うねりを伴った大しけが続く見込み。
暴風やうねりを伴った高波に警戒、特に先島諸島では猛烈な風が吹き、一部の住家が倒壊するおそれがある。
風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒し、また猛烈なしけが続くため、高波にも厳重な警戒が必要となる。
<大雨・雷・突風>
沖縄地方と奄美地方では、台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意が必要だ。 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてほしい。
<高潮>
台風の接近と大潮の時期が重なるため、沖縄地方では24日にかけて潮位が高くなり、海岸や河口付近の低地では浸水や冠水のおそれがあるため、高潮に厳重な警戒が必要だ。
なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えるおそれもある。
高潮や、高潮と重なり合った高波による浸水などにも厳重な警戒が必要となる。