ブレーブス・フリーマンが絶好調 29打席連続で空振りなし

昨季ナ・リーグMVPに輝いたフレディ・フリーマン(ブレーブス)が7月に入って猛烈に調子を上げている。4月は打率.237、5月も打率.233とスロースタートのシーズンとなったが、6月に打率.306をマークすると、今月は16試合で打率.417、5本塁打、11打点、OPS1.217と打棒爆発。後半戦に入って6試合で1度も空振りしておらず、前半戦の最終戦(日本時間7月12日のマーリンズ戦)で「初回先頭から9者連続三振」のメジャー記録を作ったパブロ・ロペスの前に空振り三振に倒れたのを最後に29打席連続空振りなしが続いている。

フリーマンは後半戦の6試合で打率.500(22打数11安打)、3本塁打、5打点、OPS1.448の好成績をマーク。26打席で三振が1つもないだけでなく、空振りを1度も喫していない。前半戦の最終3打席も空振りがなかったため、29打席連続空振りなしを継続中だ。後半戦の6試合で打率は.274から.288、OPSは.871から.907まで上昇。スロースタートだった序盤の不振を脱し、一気に例年並みの数字まで上げてきたのは見事の一言に尽きる。

ただしチームは後半戦の6試合で3勝3敗となかなか波に乗ることができないでいる。右膝前十字靭帯断裂により今季絶望となったロナルド・アクーニャJr.の穴を埋め切れていない印象だ。ひとまずアクーニャJr.の代役としてカブスからジョク・ピーダーソンを獲得したものの、加入後6試合で打率.227、1本塁打、OPS.670と今一つの成績。ピーダーソンやスティーブン・ボートをトレードで補強して戦力の底上げを狙ったが、思うような成果を上げることができていないのが実情だ。

とはいえ、ナ・リーグ東部地区の首位を走るメッツから4ゲーム差の地区2位タイという位置につけており、地区4連覇の可能性は十分に残されている。絶好調のフリーマンの打棒を逆転優勝につなげるためにも、トレード・デッドラインでアレックス・アンソポロスGMがどんな動きを見せるか注目したい。

※文中の成績は5回途中で雨天サスペンデッドとなった日本時間7月22日のパドレス戦(第2試合)を除いています。

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