関根学園、延長力尽く 日本文理と激闘、惜敗 高校野球新潟大会準々決勝

 第103回全国高校野球選手権新潟大会は23日、新潟市のハードオフ・エコスタジアム新潟で準々決勝の残り2試合が行われた。上越勢で唯一ベスト8に勝ち進んだ関根学園は日本文理と対戦し、延長にもつれ込んだ激闘の末、2―5で敗れた。

激闘の末に敗れ、悔しさをあらわにしながらスタンドに向かってあいさつする関根学園の選手たち(23日、ハードオフ・エコスタジアム新潟)

 関根学園はこれまで3試合起用せず、温存してきた投打の柱・滝澤夏央投手(3年)を今大会初マウンドに。満を持しての登場となり、春季大会でも対戦した日本文理打線に真っ向勝負で挑んだ。

 二回表に先制点を許したが、三回裏に4番尾身颯太選手(3年)の適時打で同点とし、四回に8番村上斗海(とうが)選手(3年)の適時三塁打で2―1と勝ち越した。五回表に同点に追い付かれ、互いの意地と意地がぶつかり合う熱戦は2-2のまま延長戦に突入。十回表に3点を奪われ、その裏の反撃も及ばず力尽きた。

 安川巧塁監督(29)は「序盤はチームとしてやろうとしたことは徹底してできた。しつこく攻めることができたが、そこであと一本が出せなかった。決めるところで決めきれなかったというのが全て」と悔やんだ。

 十回132球を投げ抜き、最後の打者になった滝澤選手は「入学以来、文理を倒さないと甲子園に行けないと思っていた。最後、ああいう形で終わってしまい、チームに申し訳ない」と唇をかんだ。

 戦評、雑感、テーブルスコア詳細は24日付本紙で

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