ブライアン・メイ初ソロアルバム『Back To The Light』リマスター収録曲の解説動画公開

Photo: Cole Bennetts/Getty Images

1992年に発売され、今年8月6日(国内盤CD発売は8月11日)にリマスター盤が発売となるブライアン・メイのソロ・アルバム『Back To The Light(邦題:バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~)』。ブライアン本人がこのアルバムの収録曲を紹介する動画シリーズの第一弾として、「Resurrection」の誕生秘話を明かすYouTube動画が公開された。

<動画:Storytelling with Brian May: "Gonna Make My Resurrection">

ブライアン・メイは、この動画の中で「Resurrection」についてこう語っている。

「(改めて)今朝聴いてみたらあまりにも巨大なスケールで、演奏だけでなく、歌の観点からもとてつもなく野心的なことに本当に驚かされた。自分の墓石に残しておきたい曲だと思います」

「Resurrection」は、1992年に発表されたブライアン・メイのソロ・アルバム『Back to the Light』の中でもとりわけ傑出した楽曲と言われており、ブライアン・メイ・バンドのライヴで演奏される同曲のパフォーマンスは、ブライアンが奏でる壮大なシークエンス“Guitar Extravagance”を中心に展開され、クイーンの「Bohemian Rhapsody」と並び称される名演だ。 1993年に、ブライアン曰く“聖書のような激しさ”を持ったビデオと共に、シングルとして発売された「Resurrection」は、全英シングル・チャートにランクインを果たしている。

「Resurrection」の歌詞には、ブライアンが私生活で大きな変化を経験していた時期に、目的意識と自我を再び見出そうとしていた彼の葛藤が反映されており、その制作過程で、彼の親しい友人やバンドメンバーが非常に重要な役割を果たした。この曲のバッキングトラックは、今は亡き名ドラマー、コージー・パウエルの1992年のアルバム『The Drums Are Back』に「Ride To Win」というタイトルのインストゥルメンタル楽曲として収録されているのだが、ブライアンはこれについて、「互いの貢献を交換したんです」と説明している。

「きっかけをくれたのはコージーで、それは天からの贈り物でした。私が、新しい人生を見出そうと己の欲求を表現するための何かを探していたところ、突然コージーが、あの特徴的な重厚なドラムサウンドを作り出すことができる彼のお気に入りの場所“モノ・スタジオ”で作ったトラックを私のところに持ってきて、“ブライアン、これどう思う?僕のために演奏してくれないか?”と言ったんです。そして彼は、“じゃあ、君のソロ・アルバムにも入れたいかい?”と尋ねてきたので、私は“ああ、それは最高だね”と答えて、すべてを共有しました。その直後に‘Resurrection’を書き上げたんです」

Written By Will Schube

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ブライアン・メイ『Back To The Light』
2021年8月6日発売
(国内盤CD発売は8月11日)

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