大谷晋二郎 蝶野正洋からの小山田〝更生〟指令にアンサー「話をもらえば考えます」

大谷晋二郎

ゼロワンの大谷晋二郎(49)が、過去の障がい者へのいじめ告白が原因で、東京五輪開会式の音楽担当を辞任した小山田圭吾(52)の問題について口を開いた。

小山田は学生時代に障がい者の同級生をいじめていたことが発覚。しかも自慢交じりに過去に語っていたことから批判の嵐にさらされた。東スポグループ強化部長の〝黒いカリスマ〟蝶野正洋も本紙に強い憤りを見せ「大谷晋二郎をぜひ紹介してあげたい」と語っていた。

大谷は「プロレスで、いじめ撲滅」を旗印に所属団体のゼロワンを率いて20年近く全国を飛び回り、子供たちに訴え続けてきた。今回の〝小山田問題〟に対して「小山田さんについては、報道を見ただけなので無責任なことは言えませんが」と前置きしつつ「やはりやってはいけないこと。辞任を認めたということは(小山田を)国もダメと認めたということ」と一刀両断した。

その上で「プロレスは相手の攻撃を受けることが多々ある。つらいことから逃げない、やられても何度でも立ち上がる、それを子供たちだけでなく大人の皆さんにも見せて、頑張ろうという意味を込めて続けています。それはこれからも続けていきます」と、自身のいじめ撲滅活動の意味を語る。

さらにはいじめ加害者に対し「いつかは絶対後悔する。だからやっていることは間違っているんだと分からせてあげたい」と強い思いを示した。

実際、大谷の言う通り小山田は過去の過ちを激しく後悔するハメになった。一方で、蝶野が勧めるゼロワン入りはあるのだろうか? 大谷は「(蝶野が)僕の名前を出しているなと思ったけど、直接、連絡をもらっていないんですよ。話をもらえば考えます。でも入団といっても小山田さんはレスラーじゃないですもんね」と話した。

真摯(しんし)に活動を続けてきた大谷。その強い信念をもとにプロレス流で、いじめを自慢げに語る性根をたたき直してほしいところだが…。

© 株式会社東京スポーツ新聞社