世界農業遺産コーナー新設 椎葉民俗芸能博物館

椎葉民俗芸能博物館に新設した世界農業遺産を紹介するコーナー

 椎葉村の椎葉民俗芸能博物館に、世界農業遺産に認定された村の魅力を紹介するコーナーが新設された。映像と絵を使い、分かりやすく解説している。
 同村を含む県北5町村の「高千穂郷・椎葉山地域」は2015年、世界農業遺産に認定された。村内には農業遺産について紹介する施設がなかったため、同館が企画した。
 村が作った伝統農法「焼き畑」を題材にした絵本「りんたろうといのちの種」のパネルを壁に設置。モニターでは「世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会」が制作した動画を上映している。焼き畑や神楽、ひえつき節などを紹介している。焼き畑で育てるソバ、ヒエ、アワの種も置いてあり、自由に手に取れる。
 同館は「世界農業遺産は農業と食、祭りなど村の全てのつながりが評価されたことがよく分かる。子どもから大人まで多くの人に見てもらいたい」としている。

© 株式会社宮崎日日新聞社