安倍晋三前首相は開会式マジ欠席 〝ルイージ点火説〟は実現せず

聖火最終ランナーは大坂なおみだった(ロイター)

東京五輪の開会式が23日、国立競技場で開かれ、事前に欠席が報じられていた安倍晋三前首相(66)の姿は、やはり見られなかった。

安倍前首相は、2013年の五輪招致時の首相で、16年のリオ五輪の閉会式には「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮し、大会の準備に尽力してきたトップ中のトップだ。

昨年7月の五輪延期を決めた後、9月に首相を退任。同10月には五輪組織委員会の名誉最高顧問に就任し、各所で五輪の成功に期待を寄せていた。

ところが、無観客開催やコロナ禍を考慮し、開会式への欠席が伝わるや、ネット上では「冗談でしょ」と批判が殺到。立憲民主党の小沢一郎氏(事務所)はツイッターで「究極の無責任。何も感じないのだろうか」と叩いていた。

一方で、開会式の演出はトップシークレット。安倍前首相は欠席と言いつつ、リオ閉会式のマリオに続き、弟分のルイージになって、聖火台に点火するのではないかとの見方が最後まであったが…。そんなシャレをかましている余裕はなかったようだ。

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