沖縄県内でデルタ株疑いが急増 新規感染は100人(7月24日朝)

 県は23日、10歳未満から90代の100人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染力の強い変異株「デルタ株」の検査を今週で205件実施した結果、69人でデルタ株の感染疑いが確認された。県内のデルタ株感染・疑いは計125人。陽性率は33.66%で、前週の14.63%よりも約20ポイント増え、変異株の置き換わりが進んでいる。

 デルタ株の地域別検査結果は中部で25人、南部12人、那覇11人、宮古5人など。県の糸数公医療技監は20~40代やその家族に広がっているとし「厚労省のアドバイザリーボードの資料によると、このまま進むと県内では(変異株の置き換わりが)8月上旬で80~90%になると予測されている」と説明した。 新規感染100人のうち、推定感染経路が判明しているのは43人で、内訳は家庭内23人、施設内10人、友人・知人6人、飲食3人、その他1人。

 居住地別では那覇市が最多で38人、うるま市で14人、南部保健所管内11人など。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は50.59人で、全国2番目に多い。県内の累計感染者数は2万2423人。

 米軍関係は嘉手納基地5人、トリイ通信施設2人、キャンプ・フォスターとキャンプ・コートニー各1人の感染が確認され、累計は1581人となった。県は今月21日に基地対策課を通じ在沖海兵隊に変異株検査実施について申し入れを行った。在沖海兵隊からは「検体を米国に送ってデルタ株の検査を行う予定であり、その結果については沖縄県とも共有する」と回答があった。

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