【高校野球神奈川大会】東海大相模が出場辞退 メンバー17人がコロナ陽性

東海大相模の集団感染を受けて試合中止の案内を貼るスタッフ

 神奈川県高校野球連盟は24日、今春の選抜大会を制した東海大相模が第103回全国選手権神奈川大会の出場を辞退したと発表した。登録メンバーのうち17人が新型コロナウイルスの陽性判定を受け、野球部の活動が禁止されたため。同日に予定していた準々決勝は藤沢翔陵の不戦勝となった。
 
 県高野連によると5回戦終了後の22日に、野球部寮の部員1人の陽性が判明。翌23日に寮生や指導者らにPCR検査を実施したところ、集団感染が明らかになった。24日朝に学校長を通じて出場辞退の申し入れがあったという。

 1963年創部の同校は春夏5度の全国制覇を誇る高校球界の名門。今春の甲子園では10年ぶり3度目の頂点に立っていた。今大会もベスト8まで勝ち上がり、県内公式戦の連勝を「45」に伸ばしていた。

 99年から指揮を執り、今夏限りで退任する門馬敬治監督(51)は「大会を辞退することで多大なご迷惑をおかけした。さらなる感染拡大を防ぐことに全力を注いでいる」とコメントした。

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