大型で強い台風6号の影響が沖縄県内各地で続いていることを受け、県は24日午後、2回目の災害対策本部会議を県庁で開き、各部局が被害状況を報告した。県農林水産部によると、沖縄本島と大東島地方でのサトウキビや野菜を含めた耕種の被害額は計4650万円となっている。調査の途中段階のため、被害額は今後さらに拡大する見込み。
耕種の被害額4650万円のうち、サトウキビが4500万円とほとんどを占め、野菜類が150万円だった。
県防災危機管理課のまとめによると、24日午前11時現在、北谷町や沖縄市、宮古島市、浦添市の4市町で、風にあおられて転倒するなどして60代以上の計6人が軽傷を負った。うるま市で倒れていた警備員1人が搬送され、21日未明に死亡が確認された事案については死因を調査中で、台風との因果関係は特定できていない。
24日午前11時現在、県内9市町村で計18カ所の避難所が開設され、10世帯18人が避難している。石垣市新川では土砂崩れが発生した。
県警によると、24日午後1時現在、沖縄自動車道と那覇空港自動車道は50キロの速度規制が敷かれている。県によると24日午後1時半現在、県内全域の停電世帯は5920戸となっている。
24日の沖縄を発着する航空便は計71便が欠航となり、3865人の足に影響が出た。
沖縄気象台の担当者は災害対策本部会議で、台風6号の影響が長引いていることについて「北側上空に高気圧があり、進行がふたをされているような感じになっている。台風を流す風も弱いことから、動きが非常に遅い」と説明した。
玉城デニー知事は災害対策本部会議の冒頭で「暴風や大雨に引き続きの警戒を」と県民に呼び掛けた。