侍ジャパン、楽天との強化試合で逆転負け 青柳が痛打、千賀は五輪に不安の2失点

侍ジャパン・稲葉篤紀監督【写真:荒川祐史】

柳田は欠場、センターでスタメンの近藤が目測誤るシーンも

東京五輪に臨む野球日本代表「侍ジャパン」は24日、楽天生命パーク宮城で楽天を相手に強化試合を行い、3-5で敗れた。3-3の同点で迎えた8回の守備で、2死満塁から千賀滉大投手がディクソンに中前へ勝ち越し適時打を浴びた。右脇腹に違和感を抱えるソフトバンク・柳田悠岐外野手はスタメンを外れ、出番のないまま欠場した。

侍ジャパンは1回の攻撃で、楽天先発・早川の制球難に付け込み、無死満塁から4番・鈴木誠也外野手が押し出し四球を選び先制。さらに5番・浅村栄斗内野手が右前適時打、近藤健介外野手が中犠飛を放ち、この回一挙3点を奪った。しかし2回以降は、立ち直った早川と4回以降の楽天の小刻みな継投の前に追加点を奪えなかった。

先発の山本由伸投手は2回1安打無失点に抑えたが、3番手の青柳晃洋投手が2回2失点、4番手の千賀も2回2失点と不安を残した。また、柳田の代役として慣れない中堅で先発した近藤が5回の守備で、ライナーに対して目測を誤り、頭上を越され二塁打とされるシーンもあった。

25日には巨人と強化試合を行い、田中将大投手が先発する。五輪本番初戦のドミニカ共和国戦(福島あづま球場)は28日に迫っている。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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