【MLB】「松井秀喜ほど愛された選手はそういない」聖火ランナー姿にヤ軍番記者も感激

2009年ワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏【写真:Getty Images】

松井氏は「丈夫で、生産性が高く、勝負強く、フレンドリーで、面白い」

23日に行われた東京五輪の開会式で聖火ランナーを務めた松井秀喜氏。長嶋茂雄氏、王貞治氏とともに希望の火をつなぎ、国民栄誉賞3人の“共演”は大きな話題を呼んだ。長らくヤンキース番を務めている米記者も感激したようで、「お気に入りの取材相手の1人を紹介する理由がまたできた」と喜びを表している。

米メディア「スポーツラジオ66」でヤンキース番を務めるスウィーニー・ムルティ氏は、松井氏が聖火ランナーを務めたことを受けて自身のツイッターを更新。「聖火のおかげでヒデキ・マツイが私のお気に入りの取材相手の1人であることを紹介する理由がまたできた」と綴り、数日前に投稿されたツイートを引用した。

ニューヨーク放送局「SNY」のヤンキース専門アカウント「ヤンキース・ビデオズ」のツイートで、松井氏とムルティ氏による笑顔の2ショットが添えられている。そこには「ここ20年でヒデキ・マツイほど愛されたヤンキースの選手はそうそういない」と記されている。

さらに日本時間24日に改めて投稿された「ヤンキース・ビデオズ」のツイートではムルティ氏が“松井愛”を披露。「ヒデキ・マツイ、ゴジラはファン、チームメート、メディアから愛されていた。これがその理由だ」として熱く語っている。

ファンの人気が高かった松井氏「彼が本当に勝負強かったから」

「ここ数十年でお気に入りのヤンキースの選手は誰か? それはあなたのお気に入りの1人でもあるに違いないだろうが、ヒデキ・マツイだ。ファンの間で人気が高かったが、それは彼が本当に勝負強かったからだ。MVPを獲得した2009年ワールドシリーズでの傑出したパフォーマンスを忘れられる人などいるだろうか? 彼はチームメートからも愛されていた。それは彼の献身とプロフェショナル精神によるものだ」

松井氏は2003年から2009年までヤンキースに在籍。この7年間で916試合に出場して打率.292(3348打数977安打)、140本塁打、597打点をマークした。フィリーズとの2009年ワールドシリーズではMVPに輝いた。

ムルティ氏は、松井氏が2006年にスライディングキャッチを試みて左手首を骨折した際に“謝罪”したことにも言及。「今の選手が懸命のプレーの中で怪我した時に謝罪するなんて想像できるだろうか」と述べている。

さらに松井氏には「ユーモアのセンスがあったこともお気に入りの理由の1つだ」とムルティ氏は主張。「ヒデキ・マツイはとにかく最高の選手の1人だ。丈夫で、生産性が高く、勝負強く、フレンドリーで、面白い。これぞ本当の5ツールプレーヤーだ」とも語り、懐かしんでいた。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2