【MLB】大谷翔平に“群がった”スーパースターたち 球宴でのモテっぷりを米メディア特集

大谷翔平に話しかけるゲレーロJr.とタティスJr.(左から)【写真:Getty Images】

ア・リーグを率いたキャッシュ監督もまず大谷をスマホで撮影

メジャー4年目で初めてオールスターゲームに出場したエンゼルス・大谷翔平投手。ホームランダービーは初戦敗退したが、ナショナルズのソトと“死闘”を演じ、本番では球宴史上初めて投打二刀流で出場して話題を集めた。米スポーツ局「ESPN」は、大谷が球宴に出場したスタッフや選手たちからも注目を一身に浴びたとして、その様子を伝えている。

記事は「ショウヘイ・オオタニはオールスターゲームでプロ選手たちをファンに変えた」との見出しで、オールスターで起きた“大谷フィーバー”を報じた。大谷はデンバーでの2日間の主役となり、歴史上匹敵する者がないスキルで世界中のファンの要求に応えた。同時に、他の出場選手からの休みない誘いにも「喜んで応じていた」と伝える。

ブルージェイズのテオスカー・ヘルナンデス外野手は、ビザの関係でドミニカ共和国を出られなかった兄弟のために大谷を交えてビデオ通話で会話したという。大谷はヘルナンデスのスマホを覗き込み、小学校のクラス写真で見られるような“変顔”を披露。大谷とヘルナンデスは大声で笑ったそうだ。「オオタニは素晴らしいやつだよ。誰に対しても優しくしようとしていた」とヘルナンデスはコメントしている。

球宴前日のホームランダービーでも、誰もが最も見たかったのは「大谷だった」。出場者が紹介されている時、ア・リーグの監督を務めたレイズのケビン・キャッシュ監督はスマホのカメラをまず大谷に向け、その後に自身の子どもに向けた。子どもが「他の誰よりもオオタニに反応することを知っていたからだ」としている。

本塁打王を争うゲレーロJr.ら多くのスターが大谷に群がった

また、大谷がダービーの準備をしている時、ESPNのマーリー・リベラ記者から「オオタニと写真を撮ったら?」と促されたブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)はこう話したという。「マーリー、彼と面識がないんだ。僕のこと紹介してくれる?」。リベラ氏が紹介したことで本塁打王を争う2人は一緒に写真撮影し、楽しげに会話をした。その後ゲレーロJr.はリベラ氏に「写真を送って」と頼んだそうだ。

ダービーでソトに惜敗した後、大谷は“ファン”に囲まれた。ファンとはフェルナンド・タティスJr.、マニー・マチャド(ともにパドレス)、ネルソン・クルーズ(当時ツインズ、現レイズ)というスターばかりだった。このように大谷はポーズを取ったり、サインに応じたり、求められたことは何でもした。

クラブハウスの関係者によると、オオタニは約50ダース(600個)のボール、約10枚のユニホーム、数本のバットにサインした。ア・リーグのコーチを務めたインディアンスのテリー・フランコーナ監督は「彼はずっとみんなに笑顔を見せていた。笑顔でみんなをホッとさせていたのは非常に素晴らしかったよ」と語った。

エンゼルスのアダム・チョツコ広報は球宴後、大谷と一緒に飛行機に搭乗。「本当にありがとう」と言ったところ、大谷は素晴らしい笑顔でチョツコ氏と握手し、英語で「You’re welcom(どういたしまして)」と返答したという。“同業”の監督や選手からも注目される大谷。二刀流で輝く27歳は、それだけ稀有な存在だ。(Full-Count編集部)

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