東海大相模の出場辞退を受け、同校近くで半世紀以上、店を構えるすし店「六ちゃん」の店主・紅林秋男さん(78)は「対戦相手より『コロナ』という強い相手がいたということ。出場辞退は誰のせいでもない」と思いやった。
野球部員のため、ご飯が3倍の特別メニュー「おまかせ丼」を出し、コロナ禍以前は毎年、3年生が夏の大会前に決起集会を行っていた。今年はかなわなかったが、いなりずし280個を差し入れていたという。
同校野球部18期生で相模原市市長公室参事の菊地原央さん(55)は「言葉にならない」。後輩である門馬敬治監督からは、選手たちのコロナ対策に相当気を配っていると聞いていたといい、「全国から注目される中でこのような事態になり、選手が一番つらく、落胆していると思う」と心を寄せた。
元父兄会会長の男性(54)は「門馬監督も最後の年で強い意気込みがあっただろうし、子どもたち、保護者も並々ならぬ思いがあったはず。悔しいだろうし気の毒」と言葉を絞り出した