【東京五輪】ソフトボール日本3連勝! 藤田倭の“二刀流”大成功で「金」へ前進

イタリア戦で好投した藤田(ロイター)

東京五輪のソフトボール1次リーグ第3戦が24日、横浜スタジアムで行われ、日本はイタリアを5―0で下して3連勝を飾った。

宇津木麗華監督の絶妙な采配が光った。この日の先発投手は後藤希友(トヨタ自動車)だったが、なんと1球も投げずに5番・DP(指名選手)の藤田倭(ビックカメラ高崎)に投手交代。これは打撃好調の藤田を最大限に生かす作戦の一つで、試合途中からは使えないDP制度を考慮し、藤田をベンチに下げずに投手交代を可能にしたのだ。

その藤田は2回まで0点に抑えたが、3回裏の先頭打者に二塁打を浴びた。ここで宇津木監督は、先発して退いた選手が一度だけ再出場できる「リエントリー」を使って後藤にスイッチ。この継投策が見事にハマって〝完封リレー〟を果たした。

一方、藤田は2―0で迎えた5回表一死一、三塁で初球を強振。3戦連発となる左越え3ランを放って試合を決定づけた。宇津木監督の〝二刀流作戦〟がズバリと的中した形だ。

なお、日本は1、2戦で先発した上野由岐子(ビックカメラ高崎)の温存に成功。25日の第4戦ではカナダと対戦する。

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