池江璃花子「周りがすごくキラキラして見えた」 次のレースにつながる “五輪復帰戦” 9位敗退

タイムを確認する池江(手前右)ら

大舞台にカムバック――。白血病で長期休養していた池江璃花子(21=ルネサンス)が24日、東京五輪競泳女子400メートルリレー予選に登場した。日本チームは五十嵐千尋、池江、酒井夏海、大本里佳で臨み、3分36秒20の組5位、全体9位で予選敗退。しかし、闘病生活を乗り越えて泳いだ姿は世界中のファンに届いたに違いない。

2016年リオ五輪に続く2大会連続出場。世界最高峰の舞台に帰ってきた池江は「リオの100メートル決勝で入場したときに『こんなキラキラした会場は見たことがない』と思ったけど、今回も一緒で、観客はいなかったけど、ライトのおかげもあってか周りがすごくキラキラして見えた」と率直な感想を語った。

久しぶりに海外のライバル選手と泳ぎ「またこの舞台に戻ってきて戦えるということは、こういう環境の中でもすごく幸せなこと」と実感。一方で国際大会のプレッシャーや独特の雰囲気も味わったという。

個人的に「いいレースはできなかった」としつつ「こういう経験を久しぶりにできた。いろんな情報もつかめた試合でもあったので、次のレースにつなげられたら」と前を向く。今大会は400メートルメドレーリレーに出場予定で、混合400メートルメドレーリレーにも名を連ねる可能性もある。

この悔しさは次のレースでぶつけるつもりだ。

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