【RIZIN】朝倉海 前田日明氏に “反論”「僕だって早く海外挑戦したいです」

海外進出、そして皇治についても語った朝倉海

〝最強兄弟の弟〟こと朝倉海(27)が、格闘技イベント「RIZIN.30」(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)のバンタム級トーナメント2回戦でアラン〝ヒロ〟ヤマニハ(35=ブラジル)と激突する。6月には同じボンサイ柔術のクレベル・コイケに兄の未来が完敗。それを受けての〝格闘王〟前田日明氏からの辛辣な言葉、また〝疑惑のバッティング〟で世をにぎわせた皇治について何を思うのか。

【朝倉海インタビュー・後編】

――ヤマニハ戦でも兄の〝頭脳〟は強い味方だ。試合に向けて話はしているのか

朝倉海 軽く話はしましたけど、これからですね。一緒に作戦とか立てて。今話していること? 練習内容を見直したりとか、よくなる方法をいろいろ考えてますね。寝技の強化だったり、練習量自体も増やした方がいいんじゃないかとか。

――練習時間と言えば6月大会後、前田日明氏が「ユーチューバーやっている場合じゃない」などと辛辣な言葉を放った。もっと練習するべき、早くUFCに挑戦すべきだと。直接も言われているようだが

朝倉海 僕らは練習時間を確保するためにユーチューブをやってるんです。働いて給料を稼ぐと、それに時間を取られて練習時間が取れなくなる。でも、ユーチューブは短い時間でお金を手にできるので。

――なるほど

朝倉海 海外については早く挑戦したいです。僕だって、行けるなら行きたい。(練習方法や場所は)何が正解か分からないですけど、日本でもよりよい環境づくりはできると思いますし。実は今、それをやっている段階なんですよ。今後その効果が出てくると思うので、まだこれからじゃないですか。だから今すぐ海外に行くという選択肢がいいとは思わないですね。

――ただ、こうして厳しいことを直接言ってくれる先輩の存在というのは

朝倉海 ありがたいです。愛が伝わりますよね、前田さんは。

――ちなみにジャンルは違うが、6月の大阪大会で〝疑惑のバッティング〟を連発した皇治についてどう思うか

朝倉海 僕もキックボクシングのプロじゃないんで、他の競技の試合内容に口を出して偉そうに言うことはないです。でも、試合に向けての盛り上げ方だったり、お客さんを呼ぶ力だったり、人間性の魅力を感じてますし、格闘家ってそうあってほしいんですよ。試合の勝ち負けも大事ですけど、それよりも盛り上がる試合とかお客さんを引きつけるパフォーマンスを大事にしている選手を同じ選手として応援したい。だから皇治選手のことは応援してました。

――最後に、今後見せたいものは

朝倉海 このトーナメントを通じて僕の成長していく過程というのを見せたい。圧倒的な強さを見せて「朝倉海の戦う姿を見たい」と思ってもらった上で、海外に挑戦できるのが一番いいなと思いますね。(終わり)

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