【東京五輪】自転車ロードレース 相模原の沿道は静かな応援風景

国道16号元橋本交差点そばの沿道で自転車ロードレースの選手を応援する市民ら=相模原市緑区

 東京五輪の自転車ロードレース競技の男子の部は24日、東京都の武蔵野の森公園を午前11時にスタートし、相模原市内と神奈川県山北町内などを通って、富士スピードウェイ(静岡県)を目指す難関コースで実施された。選手たちは時速60キロを超えるスピードで駆け抜けた。25日には女子の部が予定されている。

 相模原市緑区の国道16号・元橋本交差点周辺では、観客がマスクをして拍手を送る、静かな応援風景が見られた。

 午前11時すぎには交差点から数百メートルにわたって観客がずらりと並び、警察官、自衛隊員、ボランティアらが道路に出たり歩道をふさいだりしないよう注意。近所に住む男性は「コースの一部が、自分の通勤ルートでよく知っている」と話しながら、スマホでレースの動画を見て選手の到着を待った。

 正午ごろ、先導車両に続いて先頭集団の自転車がハイスピードであっという間に駆け抜けた。本隊の大集団が差し掛かったのは7~8分後。沿道の観客はスマホやカメラを選手に向けて撮影したり、中には拍手を送る人も。だが、大声を出す人はなく、整然とした応援風景となった。

 同交差点そばの警備にボランティアとして参加した建設業の男性(45)=同区=は「これだけ多くの人が応援するのを見ると、マスコミが伝える以上に五輪に関心を持つ人が多いと感じた。大声を出す人もなく、みんな節度を持って応援してくれた」とほっとしたように話した。

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