ジャーナリストの青木理氏(55)が25日、TBS系「サンデーモーニング」に生出演。東京五輪の開会式を見た感想について「ちょっとがっかり」などと語った。
23日に行われた開会式を見た感想について、青木氏は「僕はちょっとがっかりした。シンプルなんだけど、今日本が何をメッセージとして発したいのか…」と語った。
東京五輪は「多様性と調和」を基本理念の1つとして掲げている。それを踏まえて「この1週間に起きたことを考えると、とても多様性と調和とは現実的には言い難い。振り返ってみると、なぜ2020年に東京に呼ぶのかという理念がそもそも薄かった」と指摘した。
開会式が行われるまでの期間には、いじめ自慢インタビューの小山田圭吾の問題の他、様々な人物が差別的発言や女性蔑視、歴史認識などの問題で役職を辞任したり、解任された。青木氏は「多様性とは真逆の日本の現状が、表沙汰になった。残念ながらこれ自体、今の日本の現状を表しているところもあると思う」
また今後へ向け、「五輪の後も、こういう人権意識、あるいは歴史認識というものをきちんと問い直して、世界に通用する歴史認識、時代認識、人権感覚を取り戻していかないと。ちょっと取り返しのつかないことになるんじゃないかという危機意識を感じる1週間だった」と警鐘を鳴らした。