アバター操作し自宅で芸術鑑賞 箱根ガラスの森美術館、8月限定サービス

美術館内の鑑賞が楽しめるアバターロボット「newme(ニューミー)」=箱根町仙石原

 新型コロナウイルスが感染拡大する中、自宅で芸術鑑賞を楽しんでもらおうと、箱根ガラスの森美術館(神奈川県箱根町仙石原)は8月限定で、「アバター(分身)」技術を搭載したロボットで企画展を巡るサービスを導入する。自宅のパソコンからロボットを遠隔操作し、音声と映像をつないで学芸員と会話ができる仕組み。同館は「新たな体験方法で展示を楽しんで」と話す。

 導入するのは、ANAホールディングスのベンチャー会社「avatarin(アバターイン)」が手掛ける高さ150センチのロボット「newme(ニューミー)」。パソコン操作で場所の移動や、ロボットの顔の部分に当たり映像を映す端末の角度調整ができる。今秋のサービス開始に先駆け、同館を含む全国4カ所の観光施設で試験的に導入している。

 同館では、開館25周年を記念して開催中の「炎と技の芸術 ヴェネチアン・グラス至宝展」が、学芸員の解説付きでロボット鑑賞できる。岩田正崔館長は「家にいながら鑑賞できるロボットをぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。

 8月の水、木曜日限定で、30分無料で利用できる。要予約で、事前に同社ホームページで会員登録を済ませ、「newmeトレーニングセンター」で操作練習を行う必要がある。問い合わせは同社電話03(5542)1815、箱根ガラスの森美術館電話0460(86)3111。

© 株式会社神奈川新聞社