アーチェリー日本代表2コーチ 長崎にゆかり メダル獲得目指す

 アーチェリー日本代表男子の金相勳(キムサンフン)コーチ、女子の尹惠善(ユンヘソン)コーチは、長崎県にゆかりがある。強豪国の韓国出身の2人は、長崎県アーチェリー界の発展に大きく貢献してきた。現在、2人は日本代表のコーチとして、メダル獲得を目指す選手たちを支えている。
 金コーチは2010年から長崎国際大のアーチェリー部創設に尽力。指導者としてチームを大学日本一に導いてきただけでなく、14年長崎国体に向けた強化にも携わった。16年リオデジャネイロ五輪後に日本代表の指導を引き受け、この日の混合団体も武藤弘樹(トヨタ自動車)、山内梓(近大職)と一緒に会場入り。メダルには届かなかったが、後方から支援した。
 尹コーチはスポーツ国際交流員(SEA)として、06年夏に大村工高へ赴任。インターハイ団体3連覇に導くなど手腕を発揮した。「部活やスポーツとの関わり方も長崎に教えてもらった。みなさんいい方ばかりで、日本にいたいと思わせてくれた」と今も感謝を口にする。今回は「選手たちが力を発揮して最高のパフォーマンスができるようにサポートしたい」と意気込んでいる。
 12年ロンドン五輪団体銅メダリストで、今回も日本代表として出場している早川漣(デンソーソリューション)も、11年春から約6年間、県のスポーツ専門員や企業の所属選手として長崎で活動。日体大4年時に諫早東高で教育実習もしており「長崎は心の中での地元、実家みたいに思っている」。長崎ゆかりのコーチ、選手が、25日以降の団体、個人戦でメダルを取りにいく。

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