【東京五輪】〝現場あるある〟記者席の時計、スポンサー「オメガ」だらけ

各会場の記者席に設置されたオメガの時計

東京五輪は23日に開会式が開催され、24日から本格的に競技がスタートした。

各競技施設は〝五輪仕様〟に変貌。どこを見渡しても営利・商業目的の看板はなく、選手の用具やウエアにも一定の大きさを超えた広告は禁止されている。五輪憲章の規則50の第1項「クリーン・ベニュー」(きれいな会場)のルールには「スタジアム、競技会場、またはその他の競技グラウンドでは商業目的の設備、広告標示は許可されない」と記載されているからだ。

しかし、多額の協賛金を拠出するスポンサーへの〝敬意〟は至るところで感じる。場内の飲料水は「コカ・コーラ」が幅を利かせ、観戦する児童にスポンサー以外の飲料水はNGという通知を出した学校もあったほど。そして、多くの記者席に鎮座するのがスイスの高級ブランド「オメガ」の時計だ。「今、何時かな?」と確認するたびにリッチな気分になる。

オメガは1932年から五輪公式タイムキーパーを務める最高位スポンサーの一つだ。某競技では運営面で新システム導入を考えていたが、その企業がオメガと競合するために大会中の不採用が決まったとの話もある。五輪中はオメガ以外の時計を見るべからず…と言われているような感覚に陥るが、それは言い過ぎか。

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