【東京五輪】前横浜市長・中田宏氏が猛暑のテニス開催に苦言「多様性は人種だけではない」

酷暑の中で行われているテニス競技(ロイター)

前横浜市長の中田宏氏(56)が25日、ツイッターを更新。猛暑の中に競技を開催する五輪に苦言を呈した。

五輪競技は猛暑の中、開催されているが昼間に開催されている屋外スポーツ、中でもテニスプレーヤーから悲鳴があがっている。男子世界ランキング2位のメドベージェフ(ROC)は「信じられないほど暑い」として、試合時間を夕方からにずらすよう提案。世界ランキング1位のジョコビッチ(セルビア)もこの意見に賛同している。

熱中症の警戒情報が出ている中での試合に、中田氏は「わかり切った事。全米のTV中継に合わせた試合日程。IOCは選手の身体を考えて、今後(次回大会以降になるが)の日程を考えるべき」と米国のテレビ局NBC放映権が持っていることから、米国の時間帯に合わせての競技を強いられている現状を変革すべきと主張した。

さらに今回の五輪テーマのひとつになっている「多様性」を取り上げ「多様性は人種だけではない。国や地域の多様性が語られないが、その地域に合った時間がある。57年前の東京五輪は10/10開始だったのだ」と、開催国ごとの適切な日程、時間帯での開催を訴えた。

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