県立直江津中等(石積希校長)の5年生有志で作ったマスクが24日、糸魚川市上刈1の介護福祉事業所「ライフケアおれんじ」(猪又直登代表)に贈られた。有志のうち、同市から通う生徒3人が代表して届けた。
生徒は同校教諭からの提案を受け、ガーゼなどマスクを作る材料提供を活用し、3月から5月にかけて製作に励んだ。ボランティア活動の声掛けに応じた約20人が集まり、ミシンを使い、作業を分担しながら進めた。家庭科でマスク作りをした知識と経験を生かしたという。
同日はボランティア委員長の木島颯花さんと髙辻瑠那さん、北山成菜さんの糸魚川メンバーが訪問。「みんなで頑張って作りました。役に立てれば」と45枚分を手渡した。渡辺悟所長はマスクを収めた袋を受け取り、「大事に使わせてもらいます」と感謝した。ヘルパーや介護タクシーのドライバーなど現場で使うこととしている。
同席した猪又代表も「自分たちで発案して行動したことが素晴らしい。皆さんの思いが大人の心を動かした。現場スタッフにもその思いをきちんと届けたい」とお礼を伝えた。
マスクは全部で180枚を製作。上越、糸魚川両市の福祉施設、事業所など4カ所へ寄贈した。