高校野球広島大会がより楽しくなる「注目選手」に「伝説の試合」!カープ選手の意外な過去も・・・

夏の甲子園出場を目指し、熱戦が繰り広げられている夏の高校野球・広島大会。

注目選手や、過去の伝説の試合など、高校野球のエキスパートたちが広島大会をより楽しめる情報を語ってくれた。

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2021広島大会・注目選手


無類の広島大会マニアである広島国際大学・野球部副部長の平田耕造さんが注目するのは、広島新庄のエース花田侑樹投手。

花田投手は、140km台中盤の速球と多彩な変化球を操るプロも注目するエース右腕。

広島国際大学・野球部副部長の平田耕造さん

平田さん「ピッチャーで4番を打つ選手なんですけど、去年の秋季大会では球速130キロ後半だったのが、春の選抜では球速が一気に140キロ中盤まで上がった。これはびっくりした。

さらにバッターとしてもパワーがありスイングスピードがすごく速い。広島の大谷翔平(と言える)」と大絶賛。

さらに広島新庄にはもう一人、すごい投手がいると紹介してくれたのは高校野球芸人・かみじょうたけしさん。

高校野球芸人・かみじょうたけしさん

かみじょうさん「僕は(広島新庄)もう一人の左のダブルエース秋山投手を推します。」

秋山恭平投手は中国地方ナンバー1サウスポーとも言われるMAX140km台のストレートと切れ味抜群のチェンジアップが武器の投手。

かみじょうさん「チェンジアップがめちゃくちゃ良かったんですよ、選抜で。140km投げるピッチャーが同じ腕の振りで120kmくらいの球がきたら(振り)遅れるじゃないですか。対戦したバッターがタイミングあってなかったので。秀岳館高校から(ソフトバンク)ホークスに行った田浦文丸投手も素晴らしいチェンジアップ投げてたんですけど、田浦投手を思い出します」と具体的なみどころを教えてくれた。

語り継ぎたい広島大会の名勝負


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続いては、歴史を学べば広島大会をより楽しめるという事で過去の伝説の試合を挙げてもらった。

高校野球取材歴25年以上の朝日新聞編集委員・安藤嘉浩さんが挙げたベストゲームは2013年決勝の瀬戸内ー広島新庄の1戦。

安藤さん「山岡・田口両投手の投げ合いは全国的に見ても近年の地方大会のベストゲーム中のベストゲームなんじゃないかと思います。」

朝日新聞編集委員・安藤嘉浩さん

2013年決勝・瀬戸内対広島新庄。現在、共にプロで活躍中の瀬戸内・山岡泰輔投手(現オリックス)と広島新庄・田口麗斗投手(現ヤクルト)の壮絶な投手戦だった。

山岡投手は15イニングを投げ、打たれたヒットはわずかに1本。一方の田口投手は13安打を浴びながら、抜群の制球力で要所を抑え15回無失点。

共に譲らず15回0対0で引き分け再試合となった。

再試合で瀬戸内高校が8回1点を先制。これをエース山岡投手が守り切り完封、瀬戸内を5度目の夏甲子園へと導いた。

毎年、熱戦が繰り広げられる広島大会。今年も後に伝説となる名勝負が生まれるかもしれない。

意外な球歴!?カープ選手の高校時代


そして最後にカープの若きエース候補と守護神の意外な高校時代についての情報。

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安藤さん「ぱっと思い浮かぶのは森下投手。バッティングのセンスも良かったからかもしれないんですけど、森下投手は高校2年生まではショートだった。(投手に専念したら)投手を始めてほぼ1年で大分大会の初戦で148キロ出した。高校ジャパンのスタッフも驚いてこれはチェックしないといけないとなった事を覚えています。」

さらに安藤さんは栗林投手のエピソードも披露してくれた。

安藤さん「栗林投手は愛知の黎明高校という毎年強い学校なんですけど、栗林投手は(当時から)ピッチャーだったけど、バッティングセンスが良かったので2年生の夏は3番・ショートで出てるんですよね。愛知大会の決勝で負けてしまったが一つ上のエースを支えて大活躍したんです。」

高校時代はチーム事情などで様々なポジションを経験する事もある高校野球。

広島大会では野手だった選手がプロで大エースに、または投手が三拍子そろったバッターになんて事もあるかもしれません。

広島大会は7月31日に決勝戦の予定。

まだまだ熱い戦いから目が離せません。

広島ホームテレビ『高校野球道(カープ道)』 2021年7月21日(水)放送より
ひろしまリード編集部

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