【東京五輪】大坂なおみ 取材エリアに現る! 関係者も騒然…「まるでハリウッド女優だ」

1回戦を快勝した大坂は…

東京五輪のテニス女子シングルス1回戦が25日、有明テニスの森で行われ、開会式で聖火リレー最終ランナーを務めた大坂なおみ(23=日清食品)が鄭賽賽(中国)を6―1、6―4のストレートで圧勝。記念すべき五輪初勝利を飾り、2回戦に駒を進めた。

センターコートに登場した大坂は全身を〝日の丸カラー〟で固めた。日本愛を前面に出しつつ、プレーでは力強いショットを連発。相手を寄せ付けずに完勝すると「ありがとうございます!」と笑顔を見せた。

舞台裏では大坂の取材対応にも注目が集まった。なぜなら5月の全仏オープンで〝記者会見拒否〟の騒動を起こしていたからだ。大坂は同大会前に「アスリートの心の健康状態が無視されていると感じていた。自分を疑うような人の前には出たくない」と明言し、1回戦勝利後は罰金を覚悟した上で会見を拒否。その後、大会を棄権して「うつ状態」にあることを告白していた。

その騒動以来の試合に快勝したため、ミックスゾーンには国内外の多くのメディアが殺到。果たして現れるのか?が一番の関心事だった。取材エリアは英語、日本語と対応ブースが区切られ、どちらを先に行うか? マイクは使うのか?などスタッフは大慌て。そんな中、さっそうと現れた大坂はゆっくりと喜びの声を口にした。「フレンチからプレーしていなかったので少し緊張したけど、調子は良かった」。さらに、自身を取り巻く大勢のメディアに対して「こうやって皆さまから質問を受けて、とてもハッピーです」と笑顔で話した。数分間で終了となり、関係者を引き連れてその場を去った大坂。その後ろ姿を見て「まるでハリウッド女優だ」と漏らす関係者もいた。

なお、開会式の聖火ランナーの大役は3月にフロリダで告げられたといい、改めて「驚きましたが、うれしいし光栄。誇りに思います」と感謝の言葉を述べた。

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