【新日本】鷹木が棚橋との37分超えの試合を制してIWGP世界ヘビー防衛!EVILが襲撃し挑戦表明!7.25東京ドーム<全試合結果>

新日本プロレスは25日、東京ドームにて『映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME』を開催した。

メインイベントのIWGP世界ヘビー級選手権は王者・鷹木信悟に挑戦する飯伏幸太が、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)により24日まで大会を欠場。当日に現在の体調の回復状態を考慮した結果、大事をとって欠場が発表された。

24日の愛知大会でKENTAに勝利した棚橋がマイクにて「まだ飯伏が出られるかどうかわからない状態です。なので、なので、一個アピールしておいていいですか?盛大にやっておきますよ?準備できてまーーーすッ!」とアピールしていた中で、当日にカード変更となり挑戦が決定。

鷹木と棚橋のタイトル戦はお互いの意地がぶつかり合い37分を超す死闘となったが、最後はラス ト・オブ・ザ・ドラゴンで鷹木が制して防衛に成功した。

試合後にバックステージへ戻る棚橋に鷹木は「棚橋弘至、アンタやっぱスゲェよ。さすがはエース。ある意味、本当の勝者はアンタかもな?これで1勝1敗だ。またやろう」と声をかけた。

続けて「だからといって、今日、体調不良で欠場した飯伏がダメっていうわけじゃねぇからな。あいつはあいつなりに、ギリギリまでドクターと相談して、苦渋の決断をした。試合はできなくても、いや、あいつのことだから、今日も会場に来ようとしたんだろうな。俺はその気持ちだけで十分だよ。これでひとつ心に決めたのは、飯伏が来るまで! 負けられねぇな、オイ!! 」とアピール。

そして「世間はあいかわずのコロナ禍で、感染予防、ソーシャルディスタンスだ。1番しんどいのは俺たちじゃねぇ。お客さんだろ。だけど、なあ? 正直、一都三県、緊急事態宣言中だ。そんな中! 夏休みの日曜日。いいんだぜ、みんな? 家でオリンピック見てたって。だけど! みんなは今日、プロレスを選んでくれた! そのことは心から感謝する。俺もよ、今年39(歳)になるオッサンだけどよ、オイ? 俺たちの世代が、まだまだプロレスを引っ張っていかなきゃいけねぇだろ! よし。ということで、これからも、このIWGP世界ヘビー級王座を通行手形に、新日本プロレスの…いや! プロレス界の…いやいやいやいや! いまは東京オリンピック中だ。世界中の! テッペン目指して、龍の如く、駆け登っていくぞーー!!」と締めたところで会場が暗転。

EVILとディック東郷がスクリーンに映ると「 次は、この俺だ。よく覚えとけ」というメッセージの後に照明が戻ると、EVILと東郷が鷹木を襲撃。KOされた鷹木を踏みつけるとベルトを持って挑戦をアピール。

支えられながらバックステージに戻ってきた鷹木は「クソッ! EVIL! 次は俺だと? あたりめえだッ! オイ、次はてめえとやってやるよ!」と挑戦を受諾する展開となった。

映画『ゴジラvsコング』Presents WRESTLE GRAND SLAM in TOKYO DOME
日時:2021年7月25日(日) 17:00開始※第0試合16:00
会場:東京・東京ドーム
観衆:5,389人

第0試合
『KOPW 2021』争奪ニュージャパンランボー With手錠
×矢野 通vs〇チェーズ・オーエンズ
35分36秒 パッケージドライバー→片エビ固め
※『KOPW 2021』保持者となる
(以下、退場順)1:真壁、2:本間、3:鈴木、4:金丸、YOH、SHO、7:天山、8:小島、9:BUSHI、10:タイガー、11:ワト、DOUKI、13:石井、14:東郷、15:後藤、16:永田、17:オーカーン、18:KENTA、19:YOSHI-HASHI、20:裕二郎

■試合後のバックステージコメント

オーエンズ「試合時間は何分だった? 誰か分かるか? マイクを使えってか?(マイクを拾って)30分勝負だったよな? マイクなんか使わなくても聞こえるだろ。(と言ってマイクを置く)またしてもこの俺がニュージャパンのランボーで(最初から最後まで)30分間生き残った。これからは俺のことを”ミスター・アイアンマン”と呼んでくれ。それだけじゃない、同時に俺はテキサスヘビー級王者でもある。そして今日からこの俺が『KOPW 2021』保持者だ。試合後俺がリングの真ん中でヤノに関節技をかけた時のあいつの叫び声、聞いたか?『チェーズ、やめてくれ! 離してくれ!』って滑稽に叫んでた。ヤノさん、もうあなたのおふざけの時間はこれで終了だ! 新・KOPW保持者はこの俺だ! もう一度言うが、チェーズ・オーエンズはテキサスヘビー級王者でニュージャパンのアイアンマンだ! TOO SWEET! (※控室に戻りながら)あぁ、アイスパックをくれ…」

矢野「(フラフラした足取りで現れて)前が、前が見えない! 何が起きたかわからない! 前が見えない! こんなの納得できるか、オイ! 納得しねえぞ、バカヤローッ!」

ワト「今日、ロビー・イーグルスがIWGPジュニアに挑戦するってことに、俺はすごく不満を抱いている。俺はアイツに『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。そして今のIWGPジュニア・チャンピオンにも、俺は『BEST OF THE SUPER Jr.』で勝っている。次、俺が挑戦する権利は十分にあるはずだ」

第1試合 60分1本勝負
IWGPジュニアタッグ選手権試合
<チャレンジャーチーム>
ロッキー・ロメロ
×田口 隆祐
vs
<第66代チャンピオンチーム>
〇エル・ファンタズモ
石森 太二
20分56秒 CRⅡ→片エビ固め
※ チャンピオンチームが初防衛に成功

■試合後のバックステージコメント

ファンタズモ「(石森と一緒に裏からZIMAを冷やしたクーラーボックスを持って来ると蓋を開けて)ワーオ、ZIMAだ! キンキンに冷えてるはずだよな!

俺たちがIWGPジュニアタッグのベルトを防衛した! 凄かっただろ? サドンデスの秘密を暴くって偉そうに言って、俺の靴を脱がせてレフェリーに見せて何があった? 秘密兵器なんて最初から何もなかった! そうだろ! 何度も言ってきただろ! 自粛期間に地元のカナダでカエデの木、樫の木に白樺の木、ありとあらゆる種類の木を蹴ってスーパーキックを徹底的に鍛えてきたと。モミの木なんて2回スーパーキックを浴びせたら簡単に倒れた。俺様のキックがあったおかげで無事ベルト防衛に成功だ。ロッキー&タグチ、お前ら自分たちが何をしたかわかってるのか? 俺の足と石森の首を壊す気だっただろ! ニュージャパンマットの上では正々堂々と勝負するのが筋ってもんじゃなかったのかよ? 殺されかけたぞ!」

石森「メガ・コーチズ、確かに実力あんな。ケツばっかり出してくるかと思ってたら、普段は出さねえ引き出しまで出してきやがって。でも、お前は今までのチャレンジャーと一緒。ファンタズモのブーツばっかり気を取られやがってよ。ヘッヘッヘ。何かが入ってるだって? 大げさだ! あれはファンタズモが自粛中に開発したサドンデスという立派な技だ。これでわかっただろ? 俺たちが実力はトップクラスだっていうこと、誰も相手になんねえってこと!」

ファンタズモ「何て言ったんだ? そういえば、俺たちのTシャツがPROWRESTLINGTEES.com で発売されたんじゃなかったか? かわいいイラストで描かれてるぞ。今日は最高の日だな。カンパイしようじゃねえか(と言って乾杯し、石森はZIMAを浴びる)。この勢いのままBULLET CLUBが世界を乗っ取る。ヒクレオがUSヘビーのベルトを獲ってくれることだろうし、チェーズ・オーエンズも今日から『KOPW2021』の保持者だ。それからジェイ・ホワイトも現NEVER無差別級王者だしな。何本かビールを持ち帰ろうぜ(と言って自分のシューズを石森に渡し、自分はZIMAをクーラーボックスから持てるだけ取り出す)。それから氷を持って来い! Too Sweet!」

ロッキー「カントク、すまない」

田口「今、石森の言葉を聞いてましたけど、確かにちょっとファンタズモのシューズに、右足に気を取られすぎたかなと。靴を取るまでは良かったんですけど。う~ん、反則でしょう。あれは反則。中に何があったと思います? “Taguchi FXXK You”って書いてありましたよ。見た瞬間にやられたと思いましたね。しかし、あのレスリングシューズ、普通のレスリングシューズに比べたら重い。普通のシューズに比べたら重いって思ったんで、中で加工されてるのかな? 中敷きじゃなくて、その下かな? 靴自体なんか細工がされてるんじゃないかなと思いました。これはもう一回やらないとダメですね。IWGP実行委員会にあのシューズを調査してもらいたいです」

ロッキー「クソ、ファンタズモの野郎…靴の中には“Taguchi FXXK You”と書かれてたんだぜ。本当にあいつが心の底から大っ嫌いだ。不本意だが、メガ・コーチズ vs THE CUTEST TAG TEAM…だかなんだか知らねえが、俺たちの対決はこれで終わりだ。タグチさん、ゴメンなさい。でも俺はアメリカのマットに戻らないと。『NJPW STRONG』はもちろん、AEW、IMPACT、MLWの試合も決まってる。今日の反省点もいろいろあるし、もっとトレーニングが必要だ。もうすぐ39歳になるけど、俺はまだまだ自分の実力に満足してない。今日は俺たちの負けだ。でも俺は通算8回IWGPジュニアタッグのベルトを巻いてきた。タグチ、君は何回だ?」

田口「6回」

ロッキー「本当なら今日あいつらに勝って俺にとって9回目、君にとって7回目のベルト戴冠になるはずだった。今日でとりあえずメガ・コーチズは一旦休止だ。でも将来的に再結成も十分あり得るよな?」

田口「イエス、プリーズ」

ロッキー「タグチもアメリカに来たらどうだ? そしてAEW、IMPACTに『NJPW STRONG』のマットに一緒に上がろう。チームとしてもっと強くなってから日本のマットに戻ろう。イシモリとファンタズモ、俺たちが再挑戦するまでベルトを落とすんじゃないぞ。その時こそ…(日本語で)イチ、ニー、サンでシバクゾ、コノヤロウ!」

田口「ナカスゾ、コノヤロウ!」

ロッキー「カントク、ありがとう、そしてごめん。でもあいつの靴の中には“Taguchi FXXK You”以外にも絶対に別の何かが隠されていたと思う」

第2試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合
<チャレンジャー>
ロビー・イーグルス
vs
<第89代チャンピオン>
エル・デスペラード
19分56秒 ロン・ミラー・スペシャル
※ デスペラードが3度目の防衛に失敗。ロビーが新チャンピオンとなる

■試合後のバックステージコメント

※イーグルスがインタビュースペースに現れると、後藤、YOSHI-HASHI、SHO、YOHに拍手で迎えられ、全員が乾杯しようとする。
イーグルス「この勝利はCHAOSの勝利だ。カンパイする? ちょっと待って、オーストラリア流のクレイジーなやり方知ってる? 靴に注いで飲むんだ。(※と、シューズを脱ぎ、その中にZIMAを注いで)乾杯!(※イーグルスはシューズに口をつけて飲み干す)みんなは真似しなくていいから。ありがとう!」
※CHAOSのメンバーは驚きつつ乾杯し、イーグルスを祝福して戻る

イーグルス「メンバーがここに来て一緒に祝ってくれたことが嬉しいよ。CHAOSはみんなで支え合ってるユニットなんだ。こんな素晴らしいユニットのメンバーの1人でいられて嬉しいよ。前に所属していたユニットは全然俺に合ってなかったから、CHAOSに入って本当に良かった。そしてこの俺が第90代目のIWGPジュニアチャンピオンだ。宣言通りデスペラードに勝った。今日のコスチュームはオーストラリアのオリンピック代表チームのカラーなんだ。オーストラリア代表選手のみんなを応援しているからね。代表選手の中にプロレスファンがいたら、同じように(オーストラリア人の)俺を応援してくれていたと思う。次の防衛戦の時はフィリピンの国旗の色のコスチュームでリングに上がろうかな。母親がフィリピン出身なんだ。デスペラードに勝った後、リングでさまざまな感情が込み上げてきた。何年間も夢みてた瞬間が今現実になった。まだ信じられない。前回俺が日本で試合をしている時、父は病気を患っていた。俺がオーストラリアに戻ってすぐに急逝したんだけど、その時にファンのみんなが温かいサポートをくれて本当に感謝している。だから去年の『BEST OF THE SUPER Jr.』では父のイニシャルをリストテープに書いてリングに上がった。父は俺がデビューした頃からずっと応援してくれていた。今日は天国にいる父が俺に力を貸してくれた。脚はボロボロだけど、なんとか勝てた。ダッド(お父さん)、今日の勝利にあなたに捧げるよ。オーストラリアのファンのみんなにも感謝したい。今日リングテープに書いた”PWA”は俺がオーストラリアでデビューした団体なんだ。初めてウィル・オスプレイと対戦したのもそこだ。あの試合がニュージャパンに来るキッカケとなった。PWAのみんな、ありがとう。俺もこれからもPWAを一生懸命にサポートしていくよ。ずっと自分が世界一のジュニアだって言い続けてきたけど、今日でその言葉が証明されたと思う。世界がスナイパー・オブ・ザ・スカイの実力を見た。デスペラードからタップアウト勝ちだなんて最高の気分だよ。

さて次は? あ、ヒロムの姿を見たな…ヒロム、オマエが準備できたら俺はいつでもやってやるよ。明日でもいい。いつでもオマエとやってやる。去年オマエに負けてるけど、あれから俺はもっと強くなったからな。今日強くなった自分を見せられたと思う。ヒロムも首を怪我して色々大変だったと思うけど、俺も俺でお前が想像できないくらいの困難をくぐり抜けてきたんだ。俺は自分の全てをかけてこのベルトを防衛していく。死ぬまで闘っていくつもりだ。だからオマエも死ぬ気でかかってこないと、ベルトは獲れないぞ。でも今の俺ならオマエに勝てる。次の獲物はヒロム、オマエだ。オマエを撃ち抜いてやる。質問はあるか?ない?アリガトウゴザイマシタ」

デスペラード「(※足を引きずりながらインタビュースペースに現れると、立ったままで机に手をつき、それからしばらく天を仰いで、ささやくように)畜生……。

(大声で)畜生ーッ! (※普通の声量に戻り)舐めんなよ。タイトルマッチ負けんのは慣れてんだコノヤロー。これで終わると思うな」

第3試合 60分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
〇オカダ・カズチカ
vs
×ジェフ・コブ
19分23秒 エビ固め

■試合後のバックステージコメント

オカダ「まあ、今日組まれた中でね、タイトルマッチでもない試合でこうやってしっかりと結果を残すことができて良かったと思います。オリンピックも始まって、まあ明るいと思う人もいれば、暗い気持ちの人もいるだろうし、でも、どちらも選手的にはハッピーになれるように僕たちは戦うしかないんでね。今日の勝ち方、東京ドームのオカダ・カズチカらしくないかもしれないけど、そんなことも言ってられないし、しっかりオカダが勝たなきゃダメでしょう。そういう中でしっかりとレインメーカーの勝ち方じゃないと言うんであれば、俺は別に何とでも言ってくれてもいいし、俺はやっぱ勝つっていうことが凄い大事なことだったと思うんでね。

とりあえず、これでコブとも一区切りでしょう。次は何を狙いに行こうかなと。まあ、さすがに早いものもあると思うし、IWGPタッグで名前出されたりとかね。KOPWも矢野さんが負けちゃったんでしょ? もうすぐ1年でそこの戦いに入っていってもいいと思いますし、まあオカダ・カズチカに注目してください。チャンピオンではないオカダ・カズチカが見られるのもいつまでかわからないですからね。ありがとうございました」

コブ「(しばらく沈黙してから)俺のトーキョードーム戦の勝敗はこれで0勝2敗。ゼロとニ(ここだけ日本語)。明日アメリカに帰国するが、メソメソ弱音を吐いたり文句を言ったりはしない。俺が今日負けたオカダ、あいつは未来のスターだ。みんな、オカダの名前を覚えておけよ。0勝2敗。家に帰ったら、新しい戦略を練らないとな。

オカダ、これで終わりだと思うなよ。『G1』で戻ってくるからな。俺と同じブロックじゃなければラッキーだな。ブロック分けがどうなるか発表が楽しみだ。でもトーキョードームの勝敗が0勝2敗じゃ、さすがにニュージャパンも俺の『G1』出場を考え直すだろうか? 明日また12時間のフライトでアメリカまで帰るが、飛行機に乗ってる間はずっと勝敗について考えてしまうだろうな。俺はオカダに負けた。コメントはいつも通りNJPW WORLDやYouTube、Twitterに上がるんだよな? じゃあ、今これを見てるお前たちに言いたい。“オカダ”の名前を忘れるなよ。あの“ヤングボーイ”はスターになるぞ」

■次ページ(セミ・メイン)へ続く

<写真提供:新日本プロレス>

第4試合 60分1本勝負
IWGPタッグ選手権試合
<第90代チャンピオンチーム>
SANADA
×内藤 哲也
vs
<チャレンジャーチーム>
タイチ
〇ザック・セイバーJr.
37分58秒 ヨーロピアンクラッチ
※内藤&SANADAが初防衛に失敗。タイチ&ザックが新チャンピオンとなる

■試合後のバックステージコメント

※ザック&タイチ&あべみほはインタビュースペースに向かいながら
タイチ「おお、ZIMA飲もう、ZIMA」
ザック「(※日本語で)最初はZIMA」
あべ「ZIMA!」
※机につき、それぞれZIMAを手に取る。
タイチ「あるじゃん、ZIMA」
ザック「ZIMA、久しぶり!」
タイチ「ザックの足、ZIMA飲んだら治るよ」
※ザックはZIMAで自分の足を冷やす。
タイチ「飲みたいけど、残念だなあ。車で来ちゃった」
ザック「車?」
あべ「いただきまーす!」
※3人で乾杯。タイチは飲むフリだけ。

タイチ「この後逮捕されたらシャレにならねぇからな。最高だね。大丈夫、ザック? ゴメンね、一人でいっぱいさせて」
ザック「(※首を振って)タイチさん、サンキュー」
タイチ「大阪2連戦で、ザックのヒザの調子がすごく悪かったから、今日はどうなるかと思ったけど」
ザック「今日はほとんどお前がやってくれた。(※日本語で)今日、ショッパイ」
タイチ「ほら、言った通り戻ってきたろう。やっぱり内藤&SANADAより、俺らデンジャラス・テッカーズが一番なんだよ。改めて分かったろう、アイツらじゃねぇ。2週間チャンピオン、約束通りの2週間だけ、預けてあげたよ。どうだった? 楽しかった?」
ザック「2週間だけのチャンピオンとは言え、ベルトの価値は間違いなく上がった。このタイトルマッチがここまでメディアに取り上げられたのは、ナイトウのネームバリューがあってのことだ。2週間期間限定のチャンピオン、礼を言うよ」
タイチ「そうそう。でもねぇ、感謝してるよ。アイツらが来てくれたおかげで、まぁSANAやんも言ってたけど、輝いたでしょ、前より。(※報道陣に)どう? IWGPタッグ、前より輝いてない? レベルアップしてない? どう思う? それはやっぱり内藤&SANADAが絡んできて、そして俺とタイチが世界一のタッグだから、だからこの価値がグンと上がったんだよ。ドームのセミで、タッグタイトルマッチ組まれることあった、今まで? 久しぶりじゃないの? あったかないかも知らねぇけど。やっぱり内藤&SANADA、ザック&タイチ、この4人がレベルアップしたんだよ、すごく」
ザック「そうですね」
タイチ「これは今日、ヘタしたらメインイベントでもよかったんじゃないの? それぐらいレベルアップしたよ。そのことに関しては、内藤&SANADAに、素直にグラシアスだ。いや、よかったよ。最後ちょっとウザかったけど、もう疲れてて分かんない」
ザック「キツかったな。俺たちもアイツらも強かったよな」

※インタビュースペースに後藤&YOSHI-HASHIがNEVER6人タッグのベルトを持って現れる。
タイチ「何だよ、オマエ! 終わったんだよ!」
ザック「オマエら何のつもりだ? 悪い冗談か?」
※近づいてきた後藤&YOSHI-HASHIが2人に迫る。
タイチ「何だ何だ、怖い怖い怖い!」
ザック「(※日本語で)あとで! 明日! 明日! 来週! 来月! 足痛いよ! 足痛い!」
タイチ「オマエら、6人タッグやるんじゃなかったの、そこで?」

後藤「リング上で言った通りだよ! 次は、俺たちが挑戦するぞ」
タイチ「何に? 内藤&SANADAに?」
後藤「そのベルトだよ!」
タイチ「さっき、2人で何か揉み合ってたじゃん。NEVER6人タッグやるんじゃないの?」
後藤「知らねぇよ! 邪魔が来るかもしれねぇから、今ここで決めろよ」
ザック「これはどうだ? 俺たちをNEVER6人タッグのベルトに挑戦させてくれ。冗談ならやめてくれ」
タイチ「何で挑戦したいの? オマエら(ベルト)持ってんじゃん」
後藤「そのベルトがほしい、それだけだ」
タイチ「ほしい? 俺らが持ってるから? 輝いてるから? レベルアップしたから?」
後藤「いいねぇ。最高に輝いてるねぇ。だが、俺たちの方が、かがやせられ……」
タイチ「ダメ!(笑) もうダメ! 噛んでる時点でダメ!」
YOSHI-HASHI「IWGPタッグ、価値、すごい上げたよ。さらにさらに、オマエたちがベルトを持ったことによって、さらに輝いてる。でもこの、NEVER6人タッグのベルト、どうだオイ、かいがやいて見えないか……」
タイチ「ダメ!(笑) 2人とも噛んでるからもうダメだよ!(笑) ちゃんと言えよ、オマエら! このままだったらな、オマエらみたいなのはダメだって、今言いたかったよ。でもまぁ見てたよ。オマエら、6人タッグの(防衛回数)記録作ったらしいじゃねぇか。去年オマエらにボロボロにされたけどよ、あれよりちょっとは成長したんじゃねぇか? 特にオマエ(YOSHI-HASHI)。オマエ、俺らのレベルについてこれるのか?」
YOSHI-HASHI「ちょっとじゃねぇよ。メチャメチャだよ!」
タイチ「そんなに輝いてんの、それ(6人タッグ王座)? YOSHI-HASHI、頑張ったじゃん! すげぇじゃん、記録。7回? 8回? 知らねぇけどさ。輝いてんだったら、それ、俺らに寄こせよ。話はそれからだ。これ(タッグ王座)やるより、先に寄こせよ。それで、オマエらがこれにふさわしいんだったら、やってやるよ」
後藤「おぉ、いいよ」
YOSHI-HASHI「その代わり、俺たちもそのベルト、いただくからな」
タイチ「おぉ、オマエがそのレベルにいればな」

※インタビュースペースの裏側から、内藤&SANADAが現れる。
内藤「ヘイヘイヘイ!」
ザック「(※うんざりした顔で)何だよ、お前ら?ここはロンドンのピカデリーサーカスかなんかか? (※日本語で)ちょっと待って! 疲れた!」
タイチ「何だよ! 分かんないよ!」
内藤「(※後藤&YOSHI-HASHIに)ちょっとお二人さん、席を外してもらっていいかな?」
YOSHI-HASHI「おいおいおい、オマエはもう負けたんだよ!」
内藤「ちょっと、言いたいことがあるんだよ。話があるんだ。だって、試合出てないでしょう? 今日、1試合目から見てたよ?」
YOSHI-HASHI「ランボーに出てたよ!」
タイチ「もう何だよ!」
内藤「ちょっと今日は言いたいことがあるんだよ。タイチ、……いや、今日はタイチ選手じゃないな。ザック選手、アナタ、(※スペイン語で)昨日誕生日だったんだって?」
ザック「エスパニョール、ワカラナイ!」

内藤「コンプレアニョスでしょ! 誕生日でしょ?」
ザック「オマエは本当におかしな野郎だな!」
タイチ「あー、そうだ!」
あべ「そうだ!」※2人で拍手
※内藤は「誕生日おめでとう」を表裏に日本語とスペイン語で書かれたタスキをザックにかけようとする。
あべ「ちょっとちょっとちょっと!」
タイチ「サラリーマンの出し物じゃねぇんだぞ、オマエら」
内藤「(※スペイン語で)ザック、俺のことが嫌いなんでしょ。でもありがとう。それからもっと楽しもうよ。だからもう一回ベルトをかけてやろう。頼むよ!タイトルマッチを、もう一回!」
ザック「もう一回、つまりリマッチか?」
内藤「(※スペイン語で)タイトルマッチ、もう一回! (※日本語で)だって、アナタ、内藤をタップアウトさせるんでしょう? 言ってたでしょう? 日本語分かるね? アナタ、日本語分かるね?」
タイチ「あー、うるさい、うるさい!」
内藤「今日、ギブアップしてない。悔しいでしょ? 悔しいでしょ?」
ザック「そうですね……」
内藤「悔しいでしょ? Si? Si? タップアウトさせたいでしょ?」
後藤「俺らが先だぞ」
タイチ「何で? 分かんない、順番は分かんないよ!」
後藤「俺らが先だろう!」
ザック「スペイン語と日本語を同時に話されると混乱するんだよ!」
タイチ「まとめよう!」
内藤「ちょっと下がってもらっていいかな? とりあえず、俺の希望は伝えたから。さぁ、アナタ方の答えは?」
タイチ「分かった! オマエは分かった! ウザい、ホントにウザい! 一回黙って!」
内藤「ごめんなさいね(※と、一人後ろを向く)」
タイチ「SANAやん、どう思ってんの?」
SANADA「(※英語で)ザック、リマッチさせてくれないか?」
ザック「(※日本語で)ホント? どうかな……」
SANADA「(※英語で)前回はリマッチさせてあげた」
ザック「(日本語で)そうですね……」
タイチ「SANAやん、一つ聞きたい。SANAやんは俺のこと好き?」
SANADA「大好きです」
タイチ「ハハハ。ザックのことは?」
SANADA「大好きです」
タイチ「もし、ザックが内藤からギブアップ取るまでやりたいって言うんだったら、俺は、内藤とSANAやん、やってもいいよ。ザックの希望に添いたいから、俺は」
内藤「ギブアップさせたいでしょ? ギブアップって言わせたいでしょ?」
ザック「(※日本語で)ハイ」
内藤「(※スペイン語で)リマッチ、頼むよ」
ザック「(※スペイン語で)分かったよ」
タイチ「ザックがいいならいいよ。もう一回か、疲れるな……。まぁいいや、でも、楽しいからいいよね」
内藤「だろ? 俺も楽しいよ。……で、外野のお二人は……」

YOSHI-HASHI「外野じゃねぇよ!」
後藤「誰が外野だコノヤロー! タイチ、オマエはどうなんだ」
YOSHI-HASHI「お前の気持ちを聞かせてくれよ」
タイチ「俺、一つ思い出したんだよ、コイツ(後藤)の顔見たら。誰も覚えてねぇかもしれねぇけど、今年の『NEW JAPAN CUP』、1回戦オマエとやってよぉ、オマエに負けてんだよ」
後藤「よく覚えてんなぁ」
YOSHI-HASHI「俺も覚えてるよ」
タイチ「オマエは関係ねぇだろ(笑)。いつかなぁ、借りを返してぇと思ってたんだよ」
後藤「よし、言ったな。決まりだな」
タイチ「いや、6人タッグ」
ザック「NEVER6人タッグのベルト挑戦も諦めてないぞ」
※4人で言い争いになる。
内藤「細かい話はどうでもいいからさぁ! 細かい話は後でやってくれよ!」
タイチ「6人タッグに挑戦させてくれよ! オマエのレベルアップしたとこが見たいんだよ。今までのオマエじゃねぇんだろ?」
YOSHI-HASHI「レベルアップしてないと、最多防衛記録、更新できねぇだろ!」
タイチ「確かにそうだな。YOSHI-HASHIはすげぇな。楽しみにしてるよ、去年と違ったYOSHI-HASHI、見せてくれよ!」
後藤「見せてやるよ!」
タイチ「じゃあ挑戦させていただきます、6人タッグ!」
YOSHI-HASHI「俺たちも、このベルト(タッグ王座)、挑戦させてもらうからな、いいな!」
タイチ「いい流れだな」
YOSHI-HASHI「決まったな! タイチ、ザック!」
タイチ「挑戦させるってさ、ザックは。優しいから。寛大なチャンピオンだから」
YOSHI-HASHI「決まりだな!」
ザック「(※うっとうしそうに)明日、休み! 早く帰して!」
タイチ「順番は分かんねぇけど」
YOSHI-HASHI「忘れんなよ? 分かったな? 今言ったからな?」
タイチ「オマエこそ、吐いたツバ飲み込むな、コラ!」
YOSHI-HASHI「いいんだな?」
タイチ「YOSHI-HASHI、楽しみにしてるよ。俺らももう一人用意するから」
内藤「じゃあ、プロメサ(約束)ね! プロメサ!」
タイチ「もう、挑戦者たちは帰って! チャンピオンが残るの!」
YOSHI-HASHI「オイ、『うん』って言ったからな! 忘れねぇぞ、コノヤロー!(※と、後藤と立ち去る)」
タイチ「石井も連れてこいよ! 石井もムカつくんだよ!」
ザック「トモチャンも!」
※チャンピオンチームとあべみほだけが残る。

タイチ「あー、うるさい! こんなにうるさい試合後のコメントあんのかよ! これ、文字に起こすの大変だよ!」
ザック「(※もらったタスキを見せて)どうですか?」
あべ「アハハハ! 誕生日おめでとう!」
タイチ「サラリーマンの忘年会か! もう何でもいい、もう帰ろう」
ザック「7ヶ月前G .o.Dに敗れたのがここ東京ドームだった。長かった」
タイチ「そう、あんな苦しい思いして取り戻したんだ。簡単に逃すわけにはいかねぇよ」
ザック「でも俺たちには盛大な計画がある。今日はセミでベルトを取り返した。つまり次の東京ドームは俺たちがメインを張ってるはずだ」
タイチ「おぉ、いいねぇ、1・4! 俺らがチャンピオンだったらメインじゃねぇの?」

第5試合 60分1本勝負
IWGP世界ヘビー級選手権試合
<チャレンジャー>
×棚橋 弘至
vs
<第3代チャンピオン>
〇鷹木 信悟
37分26秒ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
※チャンピオンが初防衛に成功

■試合後のバックステージコメント

鷹木「(上村の肩を借りて、机にもたれかかり、タオルを被った状態で)クソッ! EVIL! 次は俺だと? あたりめえだッ! オイ、次はてめえとやってやるよ!」

棚橋「(辻の肩を借りて、膝を引きずりながらコメントブースに現れ)ピンチをチャンスに変えれませんでした。変えれませんでしたが……決めました。一つ決めました。俺はもう二度と口が裂けても弱音は吐きません。今ある棚橋で、今の体で、もう一度、もう一度トップへ。

それが……(涙声で)それが応援してくれてるファンの方にできる精一杯だし、俺はもっとみんなの期待に応えたいです。チャンピオン、強いね。NEVERで戦った時よりも格段に進化してた。タフだし、何より自分の試合に自信があった。これから俺がやるべきことはもう一度這い上がること、決して諦めないこと。年の半ばでドームで大一番できて、(立ち上がって)気合い入りました。気合い入りました。

(ポーズを決めて満面の笑みで)下半期、期待していいよ」

EVIL「オイ、鷹木。てめえ、逃げるなら逃げていいぞ。その代わりベルトは置いてけよ。

男なら受けるか? ああ? よく覚えておけ(とマイクを叩きつけてさっさと控室へ姿を消す)」

〈写真提供:新日本プロレス〉

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