4連敗で借金8のナショナルズ ソト以外は全員トレード候補?

高額年俸選手を多数抱えながらもナ・リーグ東部地区4位に低迷しているナショナルズ。ア・リーグ東部地区最下位のオリオールズに3連勝して上位との差を縮めたいところだったが、逆に被スイープを喫してしまい、首位メッツとのゲーム差は8に広がった。トレード市場で売り手に回る可能性が日増しに高まっており、「フアン・ソト以外は全員がトレード候補になる」という声も。マックス・シャーザーやトレイ・ターナーといった大物選手がトレード市場に出てくる可能性もありそうだ。

ナショナルズのトレード候補で最大の注目株はサイ・ヤング賞3度の実績を誇るシャーザーだ。7年契約のラストイヤーである今季は、ここまで18試合に先発して105イニングを投げ、7勝4敗、防御率2.83、142奪三振を記録。代替選手としてオールスター・ゲームに選出され、通算4度目のオールスター先発を務めた。

右上腕三頭筋の軽度の違和感により前回の先発登板を回避したものの、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは「シャーザーの上腕三頭筋の状態は深刻ではないとみられており、ナショナルズが低迷するなかで、シャーザーがトレードされる可能性は高まっている」と指摘。ナショナルズがシャーザーを含むトレードを交渉中であることも報じられている。

ただし、シャーザーは全球団に対するトレード拒否権を有しており、トレードが実現するかどうかはシャーザー次第。6月には代理人を務めるスコット・ボラスが「シャーザーは移籍先のチームと契約延長で合意しなければトレードを受け入れないだろう」とトレード成立の条件を口にしたこともあった。

シャーザー以外には、ブラッド・ハンド、ダニエル・ハドソン、ジョシュ・ハリソンといった今季終了後にFAとなる選手たちが有力なトレード候補となる。また、「スポーツ・イラストレイテッド」のダン・フェデリコは「ナショナルズは適切な対価を得られるのであれば、ソト以外の全員のトレードを検討するだろう」と伝えており、来季終了後にFAとなるターナーとの契約延長が不可能であると判断した場合、ターナーのトレードが検討される可能性もある。

まだナショナルズが売り手に回ると決まったわけではないが、トレード市場の動きを大きく左右するチームの1つであることは間違いないだろう。

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