邪道・大仁田厚(63)が26日、史上初となる女子による電流爆破トーナメントを開催すると発表した。
FMW―Eの旗揚げ第3戦となる9月12日の神奈川・鶴見青果市場大会からスタートし、国内外の女子8選手が「FMW―E電流爆破プリンセス」の座をかけて激突する。
大仁田は長与千種とのタッグで電流爆破戦に出場したことがあるが、女子の参戦については「少なからず抵抗があった」という。だが女子中心の爆破イベント開催を決意するに至ったのは、女子プロレス「アイスリボン」に所属する鈴季すず(18)の熱意だった。
本紙既報通り、大仁田は5月に鈴季と初対面。電流爆破参戦を熱望する鈴季を〝令和の邪道娘〟とし、女子電流爆破の後継者に指名した。
大仁田は「鈴季すず選手に嘆願されたとき、俺がつくった電流爆破をこんなに熱望してくれる、戦う意欲のある女子プロレスラーがいる、それがとてもうれしく感じたんだ」と語る。
さらに「すずはいいよ。邪道魂がある子だよ。若いとか、男女とか、そういったことを飛び越えて、人間として何かを真剣にやっている人に俺は敬意を表す。彼女は今、デスマッチで自分がどこまでやれるか突き進んでいる最中。一生懸命な人間には俺も真っ向から応えるよ」とエールを送り、トーナメントの中心選手として考えている。
鈴季は8月9日のアイスリボン横浜武道館大会で、サマーボード+凶器持ち込みデスマッチ形式で行われるFantastICE選手権で王者の山下りなに挑戦する。勝てば王者として初の電流爆破マッチ参戦が実現する。
この他、アイスリボンからは世羅りさ、藤田あかねがトーナメント参加を希望しているという。同トーナメントは9月12日に1回戦の2試合を開催する。同会場で10月24日に開催予定の第4戦で1回戦の残り2試合、11月21日に準決勝が行われる予定。決勝戦は年内最終戦となる12月19日に開催される。