山と海と列車のコラボ!静岡・伊豆急行線の絶景撮影スポットを解説

撮って楽しむ日本の鉄道

日本の鉄道は、沿線に広がる海や山の景色が美しく、列車と組み合わせて撮るととてもフォトジェニックです。なかでも静岡県の伊豆半島東部を走る伊豆急行線には、映える鉄道写真スポットが多数あります。

伊豆急行線は、熱海の南に位置する伊東駅から伊豆下田駅までの間をつなぐ、全長45.7キロメートルの路線です。海のそばを走り、さらに沿線は温泉やおいしい料理の宝庫。

今回、鉄道ファンの筆者が伊豆急行線の絶好の撮影スポット、撮影の注意点やちょっとしたコツを紹介します。日本の鉄道好きなら絶対に見逃せませんよ!

伊豆高原駅

伊豆急行線の路線にある大きな駅「伊豆高原駅」は、撮影にぴったりの場所です。

なぜなら伊豆急行線の車両基地が隣接しており、また全ての列車が停車する駅なので、駅に出入りする時の列車の速度があまり早くないのです。電車の写真撮影が好きな人にとってはベストスポットです。

上の写真の撮影場所を紹介します。

撮影地点

伊豆高原駅で下車して桜並木口から真っ直ぐ歩くとニッポンレンタカーの看板が見えてきます。その後、最初の交差点を右折すると踏切が見えます。この踏切が電車の撮影スポットです。

片瀬白田駅

片瀬白田(かたせしらた)駅は伊豆急行線の絶景が何枚も撮れる場所と言えるでしょう。もっとも有名な景色は、片瀬白田駅から隣の伊豆稲取(いずいなとり)駅までの素晴らしい海岸線。天気のよい日は遠くの伊豆諸島まで見ることができます。

片瀬白田駅を出て徒歩10分圏内に3つの撮影スポットがあります。それでは、日本の鉄道ファンに愛されている場所へと行ってみましょう!

漁港の堤防の上

駅からおよそ3分ほど歩いたところにある堤防が、駅にもっとも近い撮影スポットです。

堤防の上に立って伊豆急下田の方向を向いて撮影すると、上の写真のような曲線を描き、スピードを落として通過する電車の写真を撮ることができます。

普段、堤防の上には多くの釣り人がいます。撮影する時は海に転落したり、釣り人の迷惑にならないようにしましょう。消波ブロックに登ったり、岸壁に近寄りすぎると危険なので、注意してくださいね。

もうひとつ、電車が片瀬白田駅を出発したあとは高架を通過する様子も撮影に行きましょう。高架下に見える漁船の景色のギャップが趣のある景色を作り出しています。

片瀬白田駅は特急が通過する駅なので、前後の駅の発車時間に注意して、およその通過時刻を計算してみてください。

伊豆急行線でもっとも有名なアングル

青い空と白い雲、さらに大海原と電車という絶景の要素がぎゅっと詰まった撮影スポットがこちら。1つ前で紹介した撮影地から歩いて約6分ほどの小さな高台から撮影できます。

高架下を通って線路わきの道路を伊豆急下田駅の方向に歩くと、突き当りに赤い小さな鳥居がある高台があります。その高台を上ると撮影スポットです。

ここは伊豆急行の電車を撮影する方に特に人気のスポットです。しかしこの高台には柵が無く、下はすぐ線路になっています。撮影の際は線路に落ちないよう必ず足元に注意してください。

伊豆稲取駅

線路に近く、下から見上げた迫力ある列車の写真が撮れる場所。伊豆稲取駅から徒歩約12分で到着します。この撮影スポットで注意することは、道路の真ん中に立たないことと、車の行き来に気を付けることです。

河津駅

日本でもっとも早く咲く「河津桜」で、海外にも名が知られている河津駅。花見の名所としても有名な河津川は、鉄道の撮影スポットとしても有名です。とくに、電車がゆっくりと通過する河津川橋梁の情景は、鉄道写真ファンのメモリーカードの中にたくさん収められているでしょう。

筆者イチオシの撮影スポットは、河津駅から歩いて約6分の荒倉橋(あらくらはし)の上です。ズームアウトすると、電車と河津桜の美しい風景を見ることができます。

ローカル線撮影のコツ

都心から離れたローカル線は、電車の運行本数がかなり限られます。そのため、次の電車まで30分から1時間ほど待たなくてはいけないこともあるでしょう。

そこで重要になるのが「時刻表」です。プロ級の鉄道ファンは紙の時刻表で調べますが、筆者のようなアマチュア鉄道ファンならYahoo!乗換案内またはekitanなどの利用をオススメします。

検索の手順

最初に自分が撮影する場所の前後の駅を調べておきましょう。今回は筆者が撮影した片瀬白田駅を例に説明します。

映える1枚を収めよう!

伊豆急行線は、沿線の風景のよさはもちろん、走る電車の種類も多く、美しい写真が多く撮れます。

今まであまり興味のなかった人は1日だけでも鉄道ファンになって、伊豆急行線沿いの美しい風景とかっこいい鉄道車両を楽しんでみましょう。

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