【東京五輪・卓球】石川佳純、苦しみながらもベスト16進出 悲願の初メダルに向け白星発進

<東京五輪卓球競技 7月24日~8月6日 場所:東京体育館>

25日、東京五輪の卓球競技は3日目を迎え、女子シングルス3回戦に石川佳純(全農)が登場。オラワン・パラナン(タイ)にゲームカウント4-2で勝利し、4回戦に駒を進めた。

石川佳純が3回戦に登場

混合ダブルスで日本の水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)ペアの決勝進出の盛り上がりの裏では、男女シングルスも行われている。

日本勢はシードのため、本日26日の3回戦から登場となった。先陣を切ったのは女子シングルス第5シードの石川だ。ロンドン五輪では3位決定戦で敗れ、リオ五輪では3回戦敗退と、悲願のメダルに向け、今大会に強い思いで臨んでいる。日本選手団の副主将にも選ばれ、開会式では選手宣誓も行った。

石川の3回戦の相手は同じサウスポーのオラワン・パラナン(タイ)となった。ブロックやカウンターなど守備的な技術に秀でたタイ選手だ。パラナンは、メラニー・ディアス(プエルトリコ)、ハナ・マテロワ(チェコ)を連破し、勝ち上がってきた。

写真:オラワン・パラナン(タイ)/提供:ITTF

石川がベスト16進出

第1ゲームは、石川ペースで試合が進む。パラナンの守備力をもろともせず、早い展開でもラリー展開でも石川が得点を重ねる。パラナンも強烈なスマッシュやコースのわかりづらいバックハンドで見せ場を作るが、石川からなかなか得点を奪えない。第1ゲームは石川が先取した。

写真:石川佳純(全農)/提供:西村尚己/アフロスポーツ

しかし第2ゲームは、パラナンがリスクを負って攻撃的なプレーを見せ、連続エッジなどの不運もあり、石川がゲームを落としてしまう。

第3ゲーム、石川も1点ごとに声を出し気合十分。パラナンも緩急を上手く織り交ぜるが、石川がしっかりと対応し、11-4でリードを奪った。第4ゲームはまたもパラナンが取り返し、一進一退の攻防は第5ゲームへ。

ここからしっかりと気持ちを引き締め、我慢の卓球を見せた石川が、第5、第6ゲームを連取し、4回戦進出を決めた。勝利した石川は4回戦で、ソフィア・ポルカノバ(オーストリア)とマニカ・バトラ(インド)の勝者と対戦する。

女子シングルス3回戦

〇石川佳純 4–2 オラワン・パラナン(タイ)
11-5/5-11/11-4/6-11/11-4/11-8

文:ラリーズ編集部

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