【東京五輪】野党がボランティア向け弁当大量廃棄問題と無観客開催による経費見直しを追及

長妻昭衆院議員(左)と福島瑞穂参院議員

立憲民主党などの野党が26日、政府に対し、国立競技場で東京五輪の会場運営を行うボランティアたちに向けて準備した賞味期限前の弁当が大量に捨てられた問題について追及した。

この問題は先週24日に放送されたTBS「報道特集」で映像とともに報じられたもので、これをもとに内閣官房オリパラ事務局、厚生労働省の担当者からヒアリングした。

元厚労相の長妻昭衆院議員(61)は「事実確認を行い、有効活用できないのか。あるいは誤ったことが問題になるから、わからないように破棄していたのか。(組織委は)万全を期してほしい」と訴えた。

五輪大会が無観客開催となり、ボランティアの経費見直しを求める声も上がった。

社民党の福島瑞穂党首(65)は「ボランティアは無観客になったので、そんなにいらないと思います。ボランティアの派遣はパソナが引き受けています。ボランティア数を変更した場合、パソナに支払う金額はかえるのか、それともかえないのか。詳しく知りたい」と語った。

これらを受けて内閣官房担当者は「TBSの報道を受けまして組織委員会に確認しています。組織委は、発注の数が適切だったかどうかなどを確認する必要がある認識に立っています。経費の見直しの件は持ち帰らせてください」と回答した。

大会組織委員会は五輪テーマの一つとして「SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した食材の調達」としているが、果たして実現できていたのか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社