【東京五輪】わずか0・103点差…“新生”体操男子 団体決勝で惜しすぎる銀メダル

金メダルにわずかに及ばず…

体操ニッポン、悲願ならず。東京五輪の体操・男子団体決勝が26日、有明体操競技場で行われ、予選1位通過の日本チームは合計262・397点をマークしたが、ロシア(オリンピック委員会)に逆転されて僅差の銀メダル。2016年リオ五輪に続く2大会連続の金メダルを狙ったが、夢破れた。

エース格の萱和磨(セントラルスポーツ)を筆頭に、谷川航(同)、橋本大輝(順大)、北園丈琉(徳洲会)とメンバーはすべて五輪初出場。体操界のキング、個人総合2連覇の内村航平(ジョイカル)らのリオ金メンバーが一人もいない〝新星ニッポン〟は、最初の種目の床運動で北園、橋本、谷川がミスなくまとめて首位を堅守したが、あん馬ではロシアに抜かれて2位に後退した。

一方、首位に立ったロシアは跳馬、平行棒でリードを広げた。日本チームは大きなミスはないものの、なかなか差を縮めることができない。首位ロシアに1・271点差の3位で迎えた最終種目の鉄棒。萱、北園が14点台にまとめ、最後の橋本は完璧な演技と着地を決めて15・100点をマーク。中国を上回ったがロシアにわずか0・103点差、及ばなかった。

五輪直前の合宿ではメンバー4人は「団体金メダル」を第一の目標に掲げた。年齢を超えて意見をぶつけ合い、結束を深めたが、ほんの僅差で涙をのんだ。敗れたものの、体操ニッポンが新たな時代に突入したことは間違いない。

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