【卓球】金メダル・水谷隼 “歓喜のハグ” を反省?「伊藤選手にはちょっと拒否られた」

田勢コーチ(中)と肩を組んで喜ぶ水谷(右)と伊藤

東京五輪卓球混合ダブルス決勝(26日、東京体育館)は水谷隼(32=木下グループ)、伊藤美誠(20=スターツ)組は中国の許昕、劉詩雯組を4―3(5―11、7―11、11―8、11―9、11―9、6―11、11―6)で下し、卓球日本史上初となる金メダルを獲得した。

壮絶な死闘の末に頂点に立った水谷は、メダリスト会見で「金メダルを獲得してから少し時間がたちましたけど、まだ実感が湧かないというか夢の世界にいるようです。明日起きたときに、まだそばに金メダルがあればいいな」と冗談を交えつつ喜びを語った。

試合は3―3で迎えた最終第7ゲーム、一方的な展開で進むかと思いきや、8―0から4点差まで追い上げられる。それでも最後は相手のミスを誘った。伊藤は「とにかく気持ちで負けてはいけないと。許昕選手のボールに対応できたことによってどんどん流れは変わっていきましたし、水谷選手がコースを突いてくれたり、思いきり打ってくれて、許昕選手に100%の力を打たせないことができたんじゃないかなと思います」と振り返った。

歴史に新たな1ページを刻む偉業に歓喜の瞬間は、水谷が伊藤に抱きつく場面も。水谷は「うれしすぎて喜びを表現した形があれだったんですけど、伊藤選手にはちょっと拒否られたんですけど。『痛い』とはねのけられました」と苦笑いだった。

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