プロ直伝!最高のベースメイクは「笑顔」と「血色アップ」で作られる

今もっとも注目の、韓国ナンバーワン、メイクアップ・アーティスト、ジョン・センムル氏の初翻訳本『私は今日も私を信じる』が発売されました。知っているだけで毎朝いちばんきれいな私になれる、韓国美人のビューティーTIPSを全5回の連載でお届けいただきます。今回は最終回!ジョンさんが考える、最高のベースメイクとは?

私はこれまでのキャリアで、芸能人のほかにブライダルメイクもたくさん担当してきましたが、緊張とストレスでこわばった顔の人にメイクをしてうまくいった試しはありませんでした。

だから、私は緊張している人には、なによりも気持ちをほぐすことを重視しています。

気持ちがほぐれると表情がほぐれ、くすんでいた肌に赤みがさし、目元に活気が宿ってくるのです。そう。最高のベースメイクは「笑顔」なのです。

プロ直伝!最高のベースメイクは「笑顔」と「血色アップ」で作られる

表情が暗いとメイクが失敗する?

近年では、芸能人の表情が暗い理由は十中八九ネットの悪質なコメントが原因になっています。いたましく思いますが、励ましや称賛の言葉よりも非難や嘲笑の方が深く心に突き刺さるのは不思議なことです。

私たちはなぜ、自分を愛してくれもしない人の言葉に傷ついてしまうのでしょうか

自分では気にしていないつもりが、知らないうちに「服」や「コスメ」をたくさん買い込んで、自分の動揺に気づいたという人もいます。

私は今まで数多くの女性の顔をメイクしてきました。芸能人もそうでない人も、本当にたくさんの女性です。

そのなかで、美しくない顔は、1つもありませんでした

知的な目つきが、端正な小鼻が、優しげな口元が…基礎化粧品を塗っただけの素顔のすべて美しく見えました。本当です。

それぞれの顔に確かに存在するこうした魅力が、なぜ本人の目には見えないのでしょう?

それは、きっと私たちが内面に目を向けずに、外見にばかり目を向けているからでしょう

美の基準が「自分」ではなく「修正を施した雑誌の写真」や「ネットの加工写真」であれば、自分の美しさは永遠に見えてきません。

自分の顔、観察していますか?

自分の価値は、誰かからもらえるものではなりません。

一生懸命勉強したから、痩せているから、美しいから、お金があるから、といって得られるものでもありません。

こうしたものから抜け出して、自分をまっすぐに見つめることが大切です。

私は毎朝起きるたび、鏡の中の自分を観察します。レッドブラウンの自分の瞳の中に、赤い光と平和な緑の光が揺らめき、これまで生きてきた時間が作り上げた自分を観察します。

メイクアップの目的は、メイクによって顔をがらっと変えてしまうことではありません。

高いお金を払ってプロにメイクを頼んだのに気に入らなかったという経験を持つ女性は少なくありません。メイクが終わった後、まるで別人に「変身」した自分を見て、プライドが傷つくのです。

いつもの自分より目が大きくなり、唇もふっくらして、頬の血色もよくなったのに、なぜ満足できないのか?

恐らくそれは、「私の顔にはこんなに欠点があったのね」という思いと共に、自分らしい魅力が否定された気がするからでしょう。

自分がもって生まれたラインと質感に合わせて、自分だけの魅力を最大限に際立たせるのがメイクの目的です。

美しさはいつも、自分の中から生まれるものです

自分の顔の長所、魅力を理解し、それを際立たせること。

むくみやくすみや、毛穴が目立つ朝でも、自分が「もっとも美しいと思えた瞬間」に連れていくこと。

そのためには自分をよく観察しなければなりません。

必ずしも若く見せる必要はありません。昔より今の自分の顔の方が好きだという女性は多いものです。

私も、20代の頃より今の自分の顔の方が好きです。シワとシミは増えても、表情や印象が柔らかくなり、まなざしに深みが増したと思うからです。

だから、今の自分にきついアイラインは必要ないとわかります。

メイクは、いつも「自分の顔を観察すること」から始まります

それには、毎朝の数分の時間が本当に大切です。ぜひ、朝の時間を大切にして、いつでも自分を好きだと思えるメイクをしてください。

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☆この連載は本記事が最終回となります

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